北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
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| 2026.11.06 |
釧路は遠い。だから面白い!?を渋谷に
来週、東京・渋谷の
MIYASHITA PARKで開催される「SAKE PARK」。 ついにブースの場所が発表されました! 福司は、秋田の「飛良泉」さんと、 協会7号酵母発祥の蔵として知られる 長野の「真澄」さんに挟まれています。 どちらも人気のある酒蔵ですから、 その間で埋もれてしまわないか、 ちょっと心配です(笑) 何とか存在感を出して、 少しでも多くの方にお酒を飲んでもらいたいですね。 渋谷でのイベントは初めてなので、 どんな雰囲気になるのか今からドキドキしています。 あとは天気が悪くならないことを祈るばかりです。 ![]() さて、最近の釧路は気温も下がり始め、 氷点下になる日も出てきました。 今日は雨が降っていたので、比較的暖かい一日。 雨の日は気圧も変わります。 気圧が変われば、水の沸点もわずかに変わる。 普段の生活では気にするほどの差では ないかもしれませんが、酒造りでは こうした小さな環境の変化も気になるものです。 もちろん、気圧による沸点の変化だけで 酒質が大きく変わるわけではありません。 ただ、原料処理の段階で生まれた小さな差が、 その後の工程にも影響し、 最後には取り戻しにくい違いになることがあります。 だからこそ、原料処理はとても大切です。 新しく建てられる酒蔵などでは、 原料処理の設備や作業環境を 丁寧に設計しているところも多くあります。 酒造りは、一つの大きな工夫だけで 劇的に良くなるというより、 小さなことを一つずつ積み重ねていく仕事だと感じています。 例えば、温度を上げるタイミング。 布を一枚掛けるかどうか。 使うビニールの厚さや、その日の湿度。 そんな些細なことでも、 麹の生育や発酵の進み方に影響することがあります。 人間にとってはわずかな違いでも、 微生物にとっては無視できない 環境の変化なのかもしれません。 麹菌も酵母も、周囲の温度や水分、 栄養などによって働き方が変わります。 ただ、そのすべてが分かっているわけではありません。 現場では、これまでの経験や観察から 仮説を立て、何度も繰り返す中で 共通点を探していきます。 その積み重ねが、 少しずつ技術になっていくのでしょう。 だからこそ大切にしたいのが、 ちょっとした違和感です。 いつもと少し違う気がする。 何となく、今日は進み方が速い。 普段なら気にならないことが、妙に引っかかる。 そんなときに、 「まあ、気のせいか」 と片づけてしまわないこと。 感じた違和感を、勘違いで終わらせない。 これは酒造りで大切にしていることの一つです。 もちろん、実際には勘違いだったということもあります(笑) でも、そこで一度立ち止まって 確認することに意味があると思っています。 面白いのは、同じ現場にいても、 人によって気づくことが違うという点です。 ある人には気になることが、 別の人にはまったく気にならない。 その逆もあります。 私もよくクリストファーに、 「そんなこと気にするのはカズマさんくらいですよ」 と言われます。 でも、私からすれば、 いやいや、あなたの方がよっぽど 細かいところを気にしているでしょう。 と思うことも多いんですよね(笑) お互い、自分のことは棚に上げているのかもしれません。 さて、そんな細かなことを気にしながら、 来週のイベント準備も進めています。 そろそろ荷物の発送期限が近づいてきました。 今回は11日必着とのこと。 ただ、北海道からの発送は、 何かあると予定どおりに届かない可能性があります。 9日に発送しても、天候が崩れたり、 輸送に遅れが出たりすれば間に合わないかもしれません。 ということで、明日には発送しなければ……。 こういうとき、北海道の東にある 釧路という場所は、なかなか不利だなと思います。 イベントのたびに、輸送の時間も費用も余分にかかりますからね。 でも最近、逆に考えることもあります。 遠いことって、不利なことばかりなのだろうか? 釧路は、北海道の中でも東に位置する港町です。 本州から見れば、かなり遠い場所にあります。 もちろん、日本国内ですから、 行こうと思えば行ける場所です。 羽田から飛行機に乗れば、 空港からの移動も含めて2時間ほどで蔵に来ることができます。 ただ、気軽にふらっと立ち寄れる距離かといえば、そうでもありません。 航空券だって、時期によっては片道4万円近くすることがあります。 よほどの理由がなければ、なかなか来ませんよね(笑) でも、その遠さがあるからこそ、 釧路には少し特別な空気があるようにも思います。 どこにでもある風景とは少し違う。 気候も、食文化も、暮らし方も。 何となく想像できる日本の風景から、 少し外れたところにあるような感覚です。 私にとっては日常でも、 初めて訪れる人にとっては 非日常なのかもしれません。 わざわざ時間とお金をかけて 来る場所だからこそ、 そこで出会うものが特別な体験になる。 そんな価値もあるのではないでしょうか。 もちろん、遠ければそれだけで 価値になるわけではありません。 でも、遠くまで来てよかったと 思ってもらえるものがあれば、 その距離も意味を持つはずです。 そう考えると、釧路という土地には、 まだまだ伝えられる魅力がある気がします。 今回の渋谷でのイベントも、 そんな釧路の酒を知ってもらう 機会になればうれしいですね。 人気の酒蔵に挟まれたブースですが、 こちらにも北海道の東の端から持っていく酒があります。 距離ではずいぶん不利な場所にいますが、 その距離がいつか強みになることもあるはず。 そんなことを考えながら、東京に挑んできます! ……まずは荷物を無事に届けるところからですけどね(笑) ![]() 11/13-15は、SAKE PARK 7杯! お得な前売りチケットもまだまだ発売中!📣 お酒好きも初心者も自由に、 気軽に楽しめる日本酒イベント『SAKE PARK』。 日本全国の人気酒蔵が一同に集い、 多様なSAKEの飲み比べを楽しめます。 お酒はもちろん、ペアリングを楽しめる絶品フード、 アーティストが奏でる心地よいライブ演奏などなど…見どころ満載! ぜひ気軽にお越しください! 日時:11/13(金)~11/15(日) 場所:MIYASHITA PARK 屋上 渋谷区立宮下公園 芝生ひろば ▼公式Instagramにて、出店者紹介中! @sake_park ▼お得な前売りチケット・イベント詳細はこちら! https://www.makuake.com/project/sakepark7/ ![]() #01 私たちが考える、100年先の地酒。 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.11.05 |
麹も人も年を取る!?
![]() 明日は、今シーズン2回目となる 原料米の搬入があります。 今年は昨年よりも天候に恵まれ、 今のところ米質も良いように感じています。 まだ最初のロットしか使用していませんが、 これから入ってくるお米も楽しみですね。 仕込みの方は、2本目まで進みました。 2号の醪は留仕込みを終えたばかりなので、 まだ米の形がほとんど残っている状態。 一方、1号の醪は徐々に発酵が進み、 酵母の活動も活発になってきました。 酒造りでは、醪の表面の状態を観察することを 「面(つら)を見る」と言います。 泡の立ち方や米の浮き方、 表面の動きなどから、醪の状態を読み取るわけです。 私も長年酒造りをしてきて、 ずいぶん面から分かることが増えてきました。 もちろん分析値も大切ですが、 毎日醪を見ていると、 数字になる前に感じる変化もあるんですよね。 さて、日本酒の発酵には少し面白い特徴があります。 日本酒は「並行複発酵」と呼ばれる方法で造られています。 例えばワインは、 ブドウに含まれる糖分を酵母が アルコールに変える「単発酵」。 ビールは、麦芽のデンプンを糖に変える糖化工程と、 その糖をアルコールに変える発酵工程を 分けて行う「単行複発酵」です。 それに対して日本酒は、 米のデンプンを麹の酵素で糖に変えながら、 同時に酵母がその糖をアルコールに変えていきます。 つまり、糖をつくる働きと、 糖を使う働きが同じ醪の中で進んでいるわけです。 そして、この二つのバランスが 酒質に大きく関わってきます。 糖化が強ければいいわけでも、 発酵が旺盛ならいいわけでもありません。 どちらをどの程度働かせるか。 その調整が、酒造りの面白さでもあり、 難しさでもあります。 例えば酒母。 酒母の出来や使用割合、 枯らし方などによって、 醪に持ち込まれる酵母の状態が変わります。 ちなみに「枯らす」というのは、 できあがった酒母を低温で一定期間置き、 次の仕込みに向けて状態を整える工程です。 一方、麹は糖化の働きを担っています。 どのくらい酵素をつくらせるか。 米をどの程度溶かすようにするか。 これも蔵によって考え方が違います。 そして、麹には「若い麹」と「老ねた麹」 という表現があります。 人間の話ではありませんよ(笑) 比較的早い段階で出麹するものを若い麹、 より生育を進めたものを老ねた麹と呼んだりします。 一般的に、若い麹は軽快で繊細な酒質を 目指す際に使われることがあります。 一方、生育を進めた麹は、 酵素の働きをしっかり確保しやすく、 米の溶解や味わいの厚みに関わってきます。 ただし、酵素は種類によって増え方も異なりますし、 若いか老ねているかだけで酒質が決まるわけではありません。 麹を強くしすぎれば、必要以上に米が溶けたり、 味わいが重くなったりすることもあります。 逆に、軽さを求めすぎると、 醪の中で必要な糖化力が不足することもあります。 福司では、どちらかといえば力のある麹を使う傾向があります。 それは、単に濃い酒を造りたいからではありません。 火入れをした後の味わいや、 時間が経過したときの酒質まで考えているからです。 搾りたての段階でおいしいことはもちろん大切ですが、 商品としてお客様の手元に届き、 飲んでいただくまでのことも考えなければなりません。 どんな酒を目指すかによって、 麹の造り方も変わってくるのです。 そして最近、もう一つ考えていることがあります。 それは、これからの原料米の使い方です。 昨年度から原料米の価格が大きく上がり、 酒造りのコストも変化しています。 今までと同じように米を使い、 同じ酒質を維持しようとすれば、 当然ながら原材料費の負担は大きくなります。 もちろん、精米歩合を下げて 米を磨くことにも価値があります。 磨くことで得られる酒質もあり、 それを求めるお客様もいます。 ただ、これから先も原料米の確保が難しくなったり、 価格が上がったりすることを考えると、 米を贅沢に使うことで酒質をつくる方法だけに 頼るのは、少し心配です。 例えば、米をあまり溶かさず、 軽快な酒質を目指す方法。 それ自体は一つの技術であり、 魅力のある酒も造れます。 ただ、原料から得られる成分を どこまで利用するかという点では、 歩留まりやコストとの兼ね合いも出てきます。 原料米が高くなれば、 その負担を商品価格に反映せざるを 得ない場面も増えるでしょう。 もちろん、高い価格でも選んでいただける 価値をつくることは大切です。 ただ、価格を上げれば すべて解決するわけではありません。 その価格で、お客様が飲み続けてくれるかどうか。 そこまで考える必要があります。 だからこそ、これからは 「どれだけ米を磨いたか」だけではない価値も、 もっと大切になるのではないかと思っています。 麹の力をどう使うか。 発酵のバランスをどう整えるか。 限られた原料から、どんな味わいを引き出すか。 酒造りには、まだまだ工夫できることがあります。 磨くことも技術ですが、米を生かすことも技術です。 どちらが正しいという話ではなく、 これからの酒造りには、 いろいろな選択肢が必要になるのでしょう。 さて、明日は新しいお米が入ってきます。 まずは、その米がどんな性質を持っているのか。 しっかり見ながら、 今年の酒造りを進めていきたいと思います。 ![]() 11/13-15は、SAKE PARK 7杯! お得な前売りチケットもまだまだ発売中!📣 お酒好きも初心者も自由に、 気軽に楽しめる日本酒イベント『SAKE PARK』。 日本全国の人気酒蔵が一同に集い、 多様なSAKEの飲み比べを楽しめます。 お酒はもちろん、ペアリングを楽しめる絶品フード、 アーティストが奏でる心地よいライブ演奏などなど…見どころ満載! ぜひ気軽にお越しください! 日時:11/13(金)~11/15(日) 場所:MIYASHITA PARK 屋上 渋谷区立宮下公園 芝生ひろば ▼公式Instagramにて、出店者紹介中! @sake_park ▼お得な前売りチケット・イベント詳細はこちら! https://www.makuake.com/project/sakepark7/ ![]() #01 私たちが考える、100年先の地酒。 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.11.04 |
さすがAI!と言われた日。
本日は輸出関係のミーティングがありました。
輸出関係といっても、実際に商品を出荷するとか、 海外のバイヤーと商談するとか、そういう話ではありません。 そのもっと手前の段階。 何しろ経験値が少ないので、まずはお勉強です。 若手の夜明けが終わってから、 1週間ほどかけて海外向けの会社紹介資料を作っていました。 もちろん酒造りもありますから、空いた時間を使って少しずつ。 造っているのはPOPだけではありません(笑) その前に一度講習会があり、 海外市場での自社の強みや価値を考えるところから 始まったのですが、これがなかなか難しい。 例えば、私たちは「北海道」という地域に価値を感じています。 でも海外に行けば、北海道という名前だけで 価値が伝わるわけではありません。 私たちだってアメリカやスペインという国は知っていますが、 その国の細かな地域の特徴や魅力まで 知っているかといえば、そうではありませんよね。 それと同じことです。 では、「北海道」という名前をいったん 取り払ったとき、私たちの強みは何なのか。 海外の人にとって、どこに価値があるのか。 改めて考えると、意外と難しいものです。 そもそも海外の方に直接お酒を飲んでいただき、 感想を聞く機会もまだ少ないので、 何が評価されるのかも手探りです。 今回のミーティングでは、 過去に日本酒の輸出に携わった経験のある方を 講師に迎え、私が作成した資料を見ていただきました。 会社や商品の紹介資料として、 何を伝えるべきか、どこを修正すべきかを 教えていただくという内容です。 結果はというと……。 ありがたいことに、 ほとんど手直しせずに使えるレベルだと褒めていただきました! これは素直にうれしいですね。 ただ、一つ大きな問題があります。 資料は英語なのに、作った本人が ほとんど英語を話せません(笑) しかも私は製造部長ですから、 商談の経験もほとんどありません。 何をどう話せばいいのかも、 まだよく分かっていないんですよね。 だからこそ今回は、できるだけ資料だけで 会社や商品のことが伝わるように考えました。 私たちの酒造りには、もちろんたくさんのこだわりがあります。 でも、それを全部説明したところで、 初めて見る海外の方に伝わるとは限りません。 むしろ今回は、そうした説明を思い切ってそぎ落としました。 福司はどんな酒蔵なのか。 どんな場所で酒を造っているのか。 どんな商品があるのか。 できるだけ客観的に、分かりやすく。 写真も使いながら、蔵の雰囲気が伝わるようにしています。 想定しているのは、日本酒にあまり詳しくない海外の方。 専門的な話を理解してもらうことよりも、 「何だかよく分からないけど、ちょっと良さそうだね」 そんなふうに興味を持ってもらうことを目指しました。 ちなみに、英語の文章はAIにも手伝ってもらっています。 日本語で考えた内容を英語にしてもらい、 その英語をもう一度日本語に訳して確認する。 違和感があれば修正して、また英語にする。 そんな作業の繰り返しです。 便利な時代になりましたね。 講師の方からは、 「こういう資料は、最初から作り直しになることも 多いのですが、今回はほとんど修正がなくて驚きました」 と言っていただきました。 さらに、「以前、こういうお仕事をされていたんですか?」 とも聞かれたので、 「いえ、独学です」と答えました。 いやあ、うれしいじゃないですか。 さっそく後輩にその話をしたところ、 「さすがAI!」との返事。 ……そっちかい!(笑) まあ、実際にAIにはずいぶん助けられているので、 否定できないところが悔しいですね。 さて、そんなAIについて、 先日ちょっと興味深い記事を読みました。 インターネットでの情報の探し方が 変わり始めている、という内容です。 これまでは、何かを知りたいと思ったら 検索エンジンに言葉を入力して、 出てきたサイトを自分で調べるのが一般的でした。 ところが最近は、AIに質問すれば、 関連する情報を探して整理し、 答えを返してくれるようになっています。 もちろん、すべてを正しく調べてくれるわけではありませんが、 情報の探し方そのものが変わりつつあるのは確かでしょう。 そうなると、情報を発信する側も変わっていくのかもしれません。 これまでは、人が検索したときに 見つけてもらいやすいことが重要でした。 でもこれからは、AIが情報を探すときに、 参考にできる内容を発信していることも大切になるのではないか。 そんな話です。 これ、日本酒の世界でも関係してくる気がします。 例えば、知らない日本酒を探すとき。 これまでは検索サイトやSNSで調べたり、 お酒に詳しい人やインフルエンサーの おすすめを参考にしたりしていました。 それが今後は、 「こんな料理に合う日本酒を教えて」 「北海道で面白い酒造りをしている蔵は?」 なんてAIに聞く人が増えるかもしれません。 そのとき、AIは何を参考にして 酒蔵や商品を紹介するのでしょうか。 読んだ記事では、これからは単に 情報をまとめ直しただけの文章よりも、 その人にしか書けない経験や考え方、 独自の情報が重要になるのではないか、 といったことが書かれていました。 実際に何を経験したのか。 何を考えて、どう判断したのか。 なぜ、その酒を造っているのか。 そういう情報には、 単なる商品スペックとは違う価値があります。 もちろん、AIがどの情報を参考にするかは簡単には分かりません。 ただ、自分たちにしか発信できない情報を 積み重ねておくことには、意味がありそうです。 ……あれ? ちょっと待ってください。 ということは……。 もしかして、長年書いてきたこのブログが 役に立つ時代が来るのでは!? 最近始めた五色彩雲のnoteだって、 酒造りの考え方や地域のことを書いています。 今まで、誰が読んでいるのかも分からず、 毎日のように書き続けてきたこのブログ。 ひょっとすると、思わぬところで役立つ日が来るのかもしれません。 ……来たらいいな(笑) 渋谷のイベントに向けてもアイディア出ししているところ お楽しみに! ![]() 11/13-15は、SAKE PARK 7杯! お得な前売りチケットもまだまだ発売中!📣 お酒好きも初心者も自由に、 気軽に楽しめる日本酒イベント『SAKE PARK』。 日本全国の人気酒蔵が一同に集い、 多様なSAKEの飲み比べを楽しめます。 お酒はもちろん、ペアリングを楽しめる絶品フード、 アーティストが奏でる心地よいライブ演奏などなど…見どころ満載! ぜひ気軽にお越しください! 日時:11/13(金)~11/15(日) 場所:MIYASHITA PARK 屋上 渋谷区立宮下公園 芝生ひろば ▼公式Instagramにて、出店者紹介中! @sake_park ▼お得な前売りチケット・イベント詳細はこちら! https://www.makuake.com/project/sakepark7/ ![]() #01 私たちが考える、100年先の地酒。 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.11.02 |
製造部長はPOPもつくる
仕込みを進めながら、そろそろ搾りの準備も始まっています。
最初の搾りまで、あと2週間ほど。 まだまだ先のようで、実はあまり時間がありません。 そして、来週末には東京・渋谷で開催される 「SAKE PARK」への出展も控えています。 こちらも空き時間を見つけて、 POPなどの準備を進めているところです。 今回初めて参加するイベントなので、 どんな雰囲気なのか分からないことも多く、 知り合いの蔵に話を聞いたりしています。 出展する酒蔵の顔ぶれを見ると、 結構な有名どころがずらり。 その中に混ざって、 私たちのお酒も飲んでもらえるだろうか……。 なんて、少し心配になったりもします(笑) ただ、今回面白いと思っているのが、渋谷という立地です。 会場は「MIYASHITA PARK」。 行ったことはありますか? 私たちの世代だと「宮下公園」と言われた方が、 なじみがあるかもしれませんね。 今ではずいぶんおしゃれな空間になっているようで、 しばらく行っていない醸し屋は、 まず迷子にならずに会場へたどり着けるかが心配です(笑) そして、この場所ならではの特徴が、 来場するお客様の層。 普段から日本酒を楽しんでいる方だけでなく、 日本酒をほとんど飲んだことのない若い世代や、 海外からのお客様も多いそうです。 これまでは「若手の夜明け」を 一つの目標にして準備してきましたが、 今回はまた違った勉強になりそうです。 そうなると、ただお酒を並べるだけでは足りません。 どんな味なのか。 何が面白いのか。 どれを飲んでみようかな。 初めての方にも、 ひと目で興味を持ってもらえるような見せ方が必要になります。 他の蔵では、フォトフレームなどを使って 商品の特徴やおすすめポイントを紹介しているところもあります。 若手の夜明けでは3種類だけだったので、 それなりにスペースがありましたが、 今回はどうやら机も狭い様子。 限られたスペースで、どう見せるか。 実は若手の夜明けに参加したとき、 他の蔵のブースを見て、ずいぶん勉強になりました。 どこも商品の見せ方に工夫があって、 しっかり準備されているんですよね。 一方、うちはというと……。 割とシンプルでした(笑) 今回はその反省も踏まえて、 ちょっと工夫してみようと作戦を考えています。 ただ、問題は時間。 プロならあっという間に作れるのかもしれませんが、 醸し屋はPOPも資料も基本的に自作です。 酒を造って、文章を書いて、デザインも考える。 何屋さんなんでしょうね(笑) もちろん、製造部のメンバーには 酒造りに集中してもらいたいので、 こうした仕事はできるだけ自分で進めています。 とはいえ、仕込みの方も間に合わなければ困ります。 現場で手が足りないところには積極的に入り、 掃除なども一緒に行うようにしています。 単に作業を手伝うだけでなく、 今どこに人手が必要なのか、 仕事がどれだけ残っているのかを、 メンバーにも感じてもらいたいという思いがあります。 ……ちょっとした無言のプレッシャーですね(笑) そんなわけで、POPや資料づくりは休憩時間に進めることも多くなっています。 コーヒーを入れたのに、 飲むのを忘れて冷めていることもしばしば。 せっかくのコーヒータイムなのに、何をしているんでしょう。 さて、そんな中ですが、 本日は五色彩雲のnoteでも新しい記事を公開しました。 ![]() #01 私たちが考える、100年先の地酒。 新しく作ったマガジンの名前は、 「05|蔵の日々、酒造りの記録。」 です。 こちらはブログよりも少し落ち着いた内容で、 酒造りの考え方や、蔵のこと、 地域のことなどを綴っていこうと思っています。 商品を紹介するだけではなく、 酒蔵という場所や、 そこで働く人たちが何を考えているのか。 普段はなかなか見えない部分にも 触れてもらえるような場所にしたいと考えています。 見た目も、これまでのnote記事とは少し変えてみました。 写真はあえて白黒にして、枚数も最小限に。 文章を中心に、トップ画像にも統一感を持たせています。 日本酒に詳しい人だけが読む場所ではなく、 たまたま目にした人にも興味を持ってもらえたら、 という思いからです。 今回の記事では、 五色彩雲のキャッチコピーにもある 「100年先の地酒」について、少し触れています。 そもそも、100年先の酒って何だろう? そんな話です。 今のところ3話まで下書きができているので、 月に2回くらいのペースで公開していけたらと思っています。 毎日書くことが目標になっている このブログとは、また違った挑戦です(笑) 考えてみれば、SAKE PARKのPOPづくりも、 noteの記事を書くことも、やろうとしていることは似ています。 まだ私たちのお酒を知らない人に、どうやって興味を持ってもらうか。 入口が違えば、伝え方も変わります。 それをいろいろ試しているところです。 noteについては、ブログを書き始めた頃のような、 ちょっとしたドキドキもあります。 読んでくれる人はいるのかな。 ちゃんと続けられるかな。 ただ、今はこうしてブログという土台もあります。 すぐに結果が出なくても、続けていくことで何かが積み重なればいい。 そんな気持ちで始めてみました。 さて、まずは目の前の仕込みと、来週末のイベント準備。 POPの完成より先に、 コーヒーを飲み干すことが当面の目標です(笑) ![]() 11/13-15は、SAKE PARK 7杯! お得な前売りチケットもまだまだ発売中!📣 お酒好きも初心者も自由に、 気軽に楽しめる日本酒イベント『SAKE PARK』。 日本全国の人気酒蔵が一同に集い、 多様なSAKEの飲み比べを楽しめます。 お酒はもちろん、ペアリングを楽しめる絶品フード、 アーティストが奏でる心地よいライブ演奏などなど…見どころ満載! ぜひ気軽にお越しください! 日時:11/13(金)~11/15(日) 場所:MIYASHITA PARK 屋上 渋谷区立宮下公園 芝生ひろば ▼公式Instagramにて、出店者紹介中! @sake_park ▼お得な前売りチケット・イベント詳細はこちら! https://www.makuake.com/project/sakepark7/ ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#3|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道の酒を支える風景 産地訪問編 ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#1|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.10.30 |
アテがある街は酒が美味い!?
今でもブログを続けている人って、
どれくらいいるのでしょうね。 そして、ブログを読み続けてくださっている方は、 どれくらいいるのでしょうか。 昔はあちこち出歩いていたので、 蔵や酒造り以外の話題も多かったのですが、 最近は仕事の話ばかり。 ほとんど家と職場の往復なので、 仕事か家のことくらいしか書くことがありません(笑) でも、そもそもこのブログを始めた目的の一つは、 釧路に来て、おいしいものを食べて、地元のお酒を飲んでもらうことでした。 そう考えると、最近は少し仕事に偏りすぎていたのかもしれません。 さて、そんな醸し屋の最近の趣味は、市場へ行くことです。 昼休みにちょっと市場へ行って、その日の晩酌のアテを探します。 今日は何があるかな? そんなことを考えながら売り場を見て回り、 今晩の一品を仕入れるわけです。 これが意外と楽しいんですよね。 とはいえ、家に帰れば小さな子どもたちがいます。 ゆっくり晩酌を楽しむ、なんて優雅な時間はなかなかありません。 ちびっとつまんで、グイッと飲んで、子どもたちと一緒に寝る。 そんな慌ただしい毎日です。 後から振り返れば、これも大切な時間だったと思うのでしょうが、 今はなかなか余裕がありませんね(笑) 以前から市場には月に一度くらい行っていましたが、 最近は週に一度、多いときには週二度ほど足を運んでいます。 通っていると、お店の方とも少しずつ顔なじみになってきます。 特定のお店ばかり紹介するのもどうかと思うので、 ここでは名前を出しませんが、 私が主に品定めをするのは三軒ほど。 もちろん他のお店も一通り見て回りますが、 大体その三軒でいいものがあれば購入するという感じです。 そのうちの一軒では、いつもよくしていただいています。 お店の方が話しかけてくれたり、 手が空いているときには旬の魚のことを教えてくれたり。 先日は、知り合いの飲食店のマスターにも市場でばったり会いました。 「どうしたの!?今日は休み?」 と聞かれたので、 「いや、夜のアテの仕入れです」 と答えておきました。 まるで自分も飲食店をやっているかのような言い方です(笑) 夏場は、週末に子どもたちを連れて行くこともあります。 もちろん、子どもたちが魚を見たくてついてくるわけではありません。 「一緒にソフトクリーム食べに行こう!」と誘うわけです。 市場の中にソフトクリームを販売しているところがあるのですが、 ここのソフトクリームがおいしいんですよね。 ミニサイズがあるのもうれしいところ。 子どもたちはソフトクリーム、私は魚。 それぞれ目的は違いますが、なかなかいい休日の過ごし方です。 そして、この市場通いが意外と仕事にも役立っています。 例えば東京へ行ったとき。 最近釧路ではどんな魚が獲れているのか、 今の旬は何なのか、地元ではどんなものを食べているのか。 そんな話ができるようになります。 しかも、価格を伝えると驚かれることもあります。 市場を歩いて、いろいろ買って食べていると、 少しずつお値打ちなものも分かってきます。 「これは安いな」 「今日のこの魚、鮮度がいいな」 そんなことを考えながら買い物をするのも楽しみの一つです。 酒を造っている人間ですが、 やっぱりおいしいアテがあると酒が飲みたくなります。 というより、私の場合はアテが先なのかもしれません。 おいしそうな魚を見つける。 さて、これで何を飲もうかな。 そんな順番です。 そもそも私が造りたいのは、 一杯飲んで満足するような酒よりも、 おいしい料理をつまみながら、 だらだらと飲み続けられる酒です。 食べ物があって、酒がある。 そんな関係が好きなんですよね。 そして、釧路という街は、 まさにそういう街だと思っています。 おいしい魚があり、 それを楽しめる飲食店があり、 そこに地元の酒がある。 食に興味を持ち、 おいしいものを知れば、 自然と酒にも興味が向く。 観光で釧路に来た方にも、 そんな楽しみ方をしてもらえたらうれしいです。 福司が地元で長く飲んでいただけているのも、 こうした食文化との関係が大きいのだと思います。 私自身、独身時代はよく飲食店巡りをしていました。 いろいろなお店で飲みながら、店主の方と話をしたり、 お客さんと知り合ったり。 そんな時間が好きでした。 ただ、最近はなかなか夜の街に出る機会もなく、 お店の事情にも少し疎くなっています。 以前から知っているお店の店主が引退し、 別の方にお店を託したという話を聞くこともあります。 考えてみれば、この20年ほどの間にも 釧路の飲食店はずいぶん変わりました。 ずっと同じお店が、同じ人によって 続いていくわけではありません。 新しいお店ができ、新しい世代の店主が 街の食文化をつくっていく。 そうした方々にも、 地元の酒のことを知ってもらう機会が必要なのでしょう。 酒を造り続けるためには、酒を飲んでもらえる 文化が街にあり続けることも大切です。 おいしいものを食べて、地元の酒を飲む。 そんな当たり前のような楽しみが、 次の世代にも続いてほしいと思います。 そう考えると、市場で晩酌のアテを探すのも 立派な勉強なのかもしれません。 ……まあ、単に自分が食べたいだけなんですけどね(笑) 若いメンバーにも、酒造りの技術だけでなく、 この街で酒を飲む楽しさを伝えていけたらと思っています。 そして、釧路の食と酒を楽しむ文化を、 少しでも盛り上げていけたらうれしいですね。 ![]() 11/13-15は、SAKE PARK 7杯! お得な前売りチケットもまだまだ発売中!📣 お酒好きも初心者も自由に、 気軽に楽しめる日本酒イベント『SAKE PARK』。 日本全国の人気酒蔵が一同に集い、 多様なSAKEの飲み比べを楽しめます。 お酒はもちろん、ペアリングを楽しめる絶品フード、 アーティストが奏でる心地よいライブ演奏などなど…見どころ満載! ぜひ気軽にお越しください! 日時:11/13(金)~11/15(日) 場所:MIYASHITA PARK 屋上 渋谷区立宮下公園 芝生ひろば ▼公式Instagramにて、出店者紹介中! @sake_park ▼お得な前売りチケット・イベント詳細はこちら! https://www.makuake.com/project/sakepark7/ ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#3|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道の酒を支える風景 産地訪問編 ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#1|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |









