北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.07.31 |
産地にも、チームがありました。
生産者の皆さんとお会いし、
北海道の米づくりや産地の皆さんのお話を聞いてくることができました。 Noteを書く都合もあり、 いろいろ聞きたいことはあったのですが、 情報量が本当に多いんです。 全部聞こうとすると時間が足りない。 何を聞いて、何を次回に残すのか。 その整理をしながら話を聞く必要があるんだなと感じました。 そう考えると、取材に来てくださるライターさんってすごいですよね。 自分が書きたいことではなく、取材の中から 「何を書くべきなのか」を見つけて、それが一つの話になるようにつなげていく。 実際にやってみると、なかなか難しい作業だと実感しました。 実はピンネ農協さんへ伺うのは今回で2回目です。 交流はあったものの、訪問するのは本当に久しぶりでした。 組合長さんともお話しすることができ、 当時とは福司の体制も変わっていますので、 今の私たちのことも知っていただく良い機会になりました。 前回は産地の入り口を見せていただきましたが、 今回は西側のエリアを視察しました。 車で移動しても15分ほどかかる広さ。 JAの管内でも酒米を作れる場所は限られているそうですが、 それでもこの規模です。 改めて北海道の産地のスケールを感じましたし、 酒米が育つ環境にも北海道らしい共通点があることが少し見えてきました。 ![]() 五色彩雲を通じて北海道を感じてもらえるように、 今回見てきたことはしっかりNoteにもまとめていこうと思っています。 今年は涼しい日が続いていて、今のところは豊作が期待できるそうです。 もちろん天候次第なので、この先どうなるかは分かりません。 でも、いい米ができれば、いい酒になります。 今回、生産者の皆さんにも五色彩雲を利き酒していただき、 私たちがどんな酒を造っているのかも知っていただくことができました。 まだまだ書きたいことはたくさんあります。 でも、ここで全部書いてしまうとNoteの記事がなくなってしまうので(笑)。 先にNoteの下書きを進めようと思います。 今回、一番印象に残ったことがあります。 それは、酒米づくりもチームで行っているということです。 普通なら外へ出さないような栽培データも持ち寄って、 お互いに見比べながら「ここはどうだった」「今年はこうだった」と話し合う。 試験場の先生にも見てもらい、アドバイスを受けながら産地全体で品質を上げていく。 一人の農家さんだけが良くなればいいのではなく、 産地全体でいい酒米を目指しているんです。 その姿を見ていて、どこか自分たちとも重なるものを感じました。 私たちも、一人で酒を造っているわけではありません。 チームで酒を造っています。 酒米づくりも、酒造りも、結局は同じなんですね。 いいものを造るには、いいチームであることが 何より大切なんだと、改めて感じた一日でした。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#1|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.27 |
「遠くまで」伝えるために。
先週のブログで書きました、産地訪問を明日に控え
ちょっとバタバタしております。 この産地訪問は、今年リリースする予定の 五色彩雲の商品にとっても重要な部分になります。 今回3回に分けてNoteの記事にする予定で その第一弾を視察前に公開させていただきました。 今回の新しいNoteの記事も併せてご覧ください。 ![]() 北海道の酒は、どこから来るのか。#1|五色彩雲(ゴシキノクモ) 今視察の資料造りなどをしながら 次の商品の企画説明資料を作成しています。 何を伝えるべきなのか?を考えながら。 全部を伝える必要はなくて 自分が思っていること以外に 伝えなきゃいけないことがあるのかもしれない 私は造り手の視点が強く、どうしてこれを造ったのか どう工夫し何が面白いのかは話せます でも、伝わりやすい部分はもっと簡単なところで 伝える言葉ももっと雑でよかったりするんですよね。 もう性格なのかもしれませんが そこもきちんと伝えたくなっちゃうんです。 掘り起こせばおもろいことが沢山出てくるのですが 掘り起こしたくなる仕組みを作らなくてはいけない。 そこを勉強しなきゃいけないんですよね。 先週末、釧路では霧を題材にしたお祭り KUSHIRO KIRI FESTIVAL 私たちは昔から霧フェスと呼んでいます。 以前からかたちもだいぶ変わりました 以前は町のお祭り出たのですが 今では音楽フェスに変化しています。 今年はたまたま時間ができて これもたまたま売店当番で一緒だったナノイーと 醸し屋の高校生くらいの時に人気だったアーティスト Do As Infinityのライブを聞きに行ってきました。 行く予定もなかったのですが急遽 後輩に連絡してライブチケットを確保してもらったりして 短い釧路の夏を堪能させてもらいました。 ![]() 「深い森」のPV撮影地がグリュック王国だったとは・・・懐かしい ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.23 |
300km先も、地元です。
本日は、次の取り組みに向けた打ち合わせや準備をしていました。
今年、五色彩雲から新しい「問い」をテーマにした 商品を発売する予定です。 その核になるのが、北海道の米です。 そのため来週、製造部で米の産地視察へ行くことになりました。 ホクレンさんにご協力いただき、生産地を見せていただく予定です。 福司では、これまで産地の情報をあまり発信してきませんでした。 もちろん産地へ行く機会が少なかったこともあります。 でも、それ以上に北海道という土地の距離感があるのだと思っています。 今回訪問する産地も、おそらく300kmほど離れています。 本州で300kmと言えば、県をいくつもまたぐ距離です。 「それで地元のお米と言えるの?」 そう思われる方もいるかもしれません。 でも北海道では、それでも同じ北海道のお米です。 札幌へ行くのも数百キロ。 旭川へ行くのも数百キロ。 北海道では、その距離が特別ではありません。 だから私たちにとって300km先の産地も、 決して遠い地域ではなく、同じ北海道の産地という感覚なのです。 そもそも日本酒は、蔵の近くで収穫されたお米だけを使う文化ではありません。 兵庫県の山田錦を北海道で使うことも、ごく普通にあります。 お米は運ぶことを前提に発展してきた原料だからです。 だからこそ近年、「地元のお米で酒を造る」ということ自体に、 新しい価値が見いだされるようになってきました。 ワインでいうテロワールのような考え方が、 日本酒でも語られるようになってきています。 ただ、北海道は少し特殊です。 本州の多くの酒蔵は、米どころに酒蔵が生まれ、 その地域のお米を使って酒造りをしてきました。 一方、北海道は違います。 開拓の時代、まず人が集まり、 その人たちの暮らしを支えるために酒蔵ができました。 北海道でお米が安定して作られるようになるよりも先に、 酒造りという産業があったのです。 つまり北海道は、お米の産業と酒造りの産業が 別々に発展してきた地域とも言えます。 だから300km離れたお米でも、 「北海道のお米」という感覚になるのは、ごく自然なことなのかもしれません。 酒蔵としては、蔵に届いたお米で良い酒を造ることが長年の当たり前でした。 でも今、私たちは「北海道らしい酒とは何だろう」と考え始めています。 そうなると、お米そのものを知ることも 酒造りの一部になるのではないでしょうか。 同じ北海道でも産地が違えば、お米の表情は違います。 実際に酒造りをしていても、それは感じます。 広い大地の中で、気候も土も栽培方法も違う。 北海道の農業は想像以上に多様です。 その土地でどんな人が、どんな思いでお米を育てているのか。 どんな苦労があり、どんな工夫をしているのか。 それを知ることも、そのお米を使う酒蔵の 役割なのではないかと思っています。 そして来週、私たちは産地へ向かいます。 この産地訪問の様子は、 ブログでも書きますし、 Noteでも詳しくお伝えする予定です。 酒造りは蔵の中から始まるものだと思っていました。 でもこれからは、産地から始まる酒造りもあるのかもしれません。 北海道らしい酒とは何か。 その問いを探しに行ってきます。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.22 |
霧の季節に、Jiriを飲む。
なんだか天気の悪い日が続いています。
「今日はスカッと晴れて気持ちがいい!」 そんな日が、この一か月の釧路ではほとんどありません。 日照時間ってどうなっているんだろう?と思うくらいです。 その点では、釧路らしいとも言えますね。 今年は霧の日が本当に多い印象です。 去年は「今年は霧が少ないな」と感じていましたが、 今年はほぼ毎日のように霧を見ている気がします。 そのせいもあって、きれいな夕日になかなか出会えません。 夕日を楽しみに釧路へ来た観光客の方は、 少しがっかりしているかもしれませんね。 そんな釧路の景色を見ていて思ったのですが、 五色彩雲の商品も、実はそんな景色と重なるところがあります。 晴れた日のきれいな夕焼けのイメージは「Nusamai」。 一方で、霧に包まれた釧路らしい景色は「Jiri」。 偶然ですが、どちらの天気にも似合うお酒があるというのは面白いものです。 本当はスポット商品として考えていたJiriですが、 私の営業が甘く……今ではすっかり通年商品になっています(笑)。 そして、そのJiriも新しいロットへ切り替わりました。 今年のロットを飲んで最初に感じたのは、 「ジューシーになったな。」ということでした。 去年、初めて自社で分離した乳酸菌を添加した オリジナルの酒母造りに挑戦しました。 以前も書きましたが、今の私たちの酒母の造り方では、 「乳酸菌を添加する意味はある」と考えています。 ただ、それを裏付ける文献はありません。 だからこそ、添加したものと添加していないものを 実際に仕込み、比較しています。 昨年のJiriは乳酸菌を添加したものを商品化し、 添加していないものは調合に回しました。 一定の成果はありました。 でも、「もっと良くできるはず」という思いもありました。 そこで今年は再現性を確認するとともに、 昨年のトライ&エラーから立てた仮説を一つずつ検証しています。 その結果が、今年のJiriです。 去年のJiriがおとなしい青年だったとすれば、 今年は少し色気が出てきた感じでしょうか。 派手ではないけれど、しっかりと存在感がある。 五色彩雲らしい一本になってきたように感じています。 私の中では、Ashiriが白ワインのようなイメージだとすれば、 Jiriはナチュラルワインのような立ち位置です。 日本酒ではあるけれど、少し違う角度から楽しめるお酒になってきました。 実は今年の春に開催された 「北海道の酒アワード」にもJiriを出品しています。 残念ながら賞をいただくことはできませんでした。 ただ、先日結果が届き、 一般の方からのコメントも返ってきました。 五色彩雲を初めて飲んだ方も多かったと思います。 そんな方々がどのように感じ、どんな言葉を書いてくださったのか。 造り手としても、とても参考になる内容でした。 そのお話は、また後日書こうと思います。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.21 |
歴史は、更新しながら残っていく。
今日、新潟県の酒蔵で
火災が発生したというニュースを目にしました。 つい先月には、福島県の酒蔵でも大規模な火災がありました。 酒蔵や倉庫などがほぼ全焼し、国の登録有形文化財となっていた建物や、 出荷を控えていた多くのお酒も失われています。 酒蔵の火災は、決して珍しいものではありません。 2024年には愛知県で火入れ作業中の火災によって全焼。 同じ年の12月には長野県の酒蔵と住宅が全焼しています。 2022年には茨城県の酒蔵で、ボイラー付近から出た火により 歴史ある蔵が失われました。 こうしたニュースを見るたびに、同じ酒蔵で働く者として背筋が冷たくなります。 決して他人事ではないと感じているからです。 近年、酒蔵を取り巻く課題としてよく挙げられるのが、 人手不足や原料米の価格高騰です。 もちろん、大きな課題です。 でも、実際に蔵で仕事をしていると、 それとは別にもう一つ避けて通れないことがあります。 それが、建物や設備の老朽化です。 もちろん、今回の火災がそれによるものとは分かりません。 ただ、酒蔵という業界全体で考えたとき、 大きな課題の一つであることは間違いないと思います。 弊社も創業107年。 蔵には創業当時から使われている(?)建物も多く残っています。 昔の道具も木製のものが多く、歴史を感じるものを今でも大切に保管しています。 そして設備も年を重ねます。 もちろん、どこの蔵も何もしていないわけではありません。 少しずつ更新しています。 私たちも照明をLEDに替えたり、ボイラーを更新したり。 便利にするためだけではなく、安全に使い続けるためです。 ただ現実には、大きく建て替えるよりも、 酒質を上げる設備や人材への投資を優先することも多いでしょう。 そして何より、酒蔵には「古いものを大事に使う」という文化があります。 だから100年以上残ってきたとも言えます。 建物で考えると、人間と同じですよね。 100歳を超えれば、どこかしらガタはきます。 新しい蔵は空調も温度管理も衛生管理も素晴らしい。 でも、古い蔵には古い蔵にしかない空気があります。 年を重ねるということは、それだけ積み重ねてきたものがあるということ。 もちろん、新しいものへ更新することも必要です。 でも、古いものを上手に使い続けることも文化なんですよね。 そこにしかない価値もあるはずです。 海外では古い建物をリノベーションして使っています。 もちろん日本とは気候も建材も違うので単純には比べられません。 それでも、木造の古い建物が今も残っていること自体、 日本という国の一つの特徴なのではないでしょうか。 ただ、それを維持することは年々難しくなっています。 だから日本酒という産業自体が、 きちんと生き残っていかなければならない。 そうでなければ、建物も文化も守ることはできません。 建物であれば、傷んだ柱を替え、配線を引き直し、設備を更新していく。 そうしなければ、安全に使い続けることはできません。 でも更新すれば、その分だけ昔のものは少しずつ無くなっていきます。 全部を残したまま前へ進むことは、多分できないんですよね。 これは建物だけではありません。 商品もそう。ブランドもそう。 時代に合わせて味わいも変わる。 見せ方も変わる。 新しい商品が生まれる一方で、 役目を終えたものは姿を消していく。 そうやって歴史は動いていくんだと思います。 では、その中で何が残るのでしょう。 正直、それは私には分かりません。 酒蔵の100年という歴史から見れば、 私たちが関われる時間なんて本当に一瞬です。 今やっていることが正しかったのか。 何が未来に残るのか。 それは私たちが生きている間には分からないのでしょう。 だからこそ、その時代を預かっている 私たちは考え続けなければいけない。 何を残し、何を更新し、 何を次の世代へ渡すのか。 歴史を守るということは、昔のまま残すことではない。 次の世代が、その時代に合わせてもう一度選べるようにしておくこと。 酒造りも。商品も。ブランドも。 きっと全部同じことなんだと思っています。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |







