北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.07.16 |
脳内醸造。これは免許がいりません!?
昨日からの続きで、社内用の企画書を作成しています。
うちの規模であれば、 口頭での報告だけでも済んでしまうことは少なくありません。 でも私は、なるべく資料に残すことを大事にしています。 口頭だけだと、どうしても伝え漏れが出ます。 「言った、言わない。」 「そこまでは聞いていない。」 そんなことも起こりがちです。 でも資料にしておけば、分からないところは確認してもらえますし、 一度作った資料は次の企画書や説明資料のたたき台にもなります。 書くことは少し手間ですが、 その先を考えると決して無駄ではありません。 そんな企画書を書いている最中、 ふとSNSで紹介されていた、とあるお酒が目に留まりました。 「このお酒、面白いな。」 その一言がきっかけでした。 今考えている商品も、 「もっと尖らせたい」と思いながら進めていたのですが、 その瞬間に方向性が見えたんです。 それまでは、「そっちは行き止まりだよ。」 そんな感覚だったのが、 「あ、そういうことか。この道につながるのか。」 と、一本の道が見えた感じ。 そうなると、頭の中が一気に動き始めます。 「ここはこの手法が使えるかもしれない。」 「この工程だけ変えてみたらどうだろう。」 そんなアイデアが次々と浮かんできます。 私はこれを勝手に「脳内醸造」と呼んでいます(笑)。 実際に仕込んでいるわけではありません。 でも頭の中では、お酒がどんどん出来上がっていく。 香りや味わいまで想像できて、 「これなら面白そうだ」と思えたものは、 不思議と良い方向へ進むことが多いんです。 もちろん、実際に造ってみたら全然違うこともあります(笑)。 だから試験醸造は欠かせません。 でも、この「頭の中で酒ができる感覚」があるときは、 次の一歩が踏み出しやすくなります。 そして面白いことに、今回考えている企画も、 結局は酒母が鍵になりそうです。 最近の五色彩雲は、本当に酒母が面白い。 速醸、生酛という従来の考え方だけではなく、 その先にある酒母の可能性を探っている感覚があります。 製造部長の仕事は、現場で造ることだけではありません。 頭の中で何度も酒を造り、アイデアを投げ続けること。 それもまた、今の私の大事な仕事なのかもしれません。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.15 |
OFFシーズン、酒は言葉でも造られる。
本日、締め切りを迎えた若手の夜明けの
アンケートフォームを無事に提出しました。 話していると何となく伝わることってありますよね。 表情や間、その場の雰囲気もあるので、 ニュアンスで伝えられることがあります。 でも文章は違います。 頭の中にあるものを、一度すべて言葉に変えなくてはいけません。 だから書いては消して、また書いて。 その繰り返しで、少しずつ伝えたいことだけが残っていきます。 今回も五色彩雲の方針や哲学を書く項目がありましたが、 大きく書き直しただけでも20回近く。 細かな修正まで含めると、かなりの時間をかけました。 今回の若手の夜明けのアンケートと、 並行して進めているSAKEstreetさんの記事。 この二つのおかげで、自分たちの考え方がかなり整理されました。 そして、ここからもう一つ大事な作業があります。 それが、自分の言葉に戻すこと。 頭の中では、 ①考えていることを全部吐き出す。 ②文章として伝わる形に整理する。 ③整理したものを、自分の言葉で自然に話せるようにする。 ここまでできて初めて、自分の考えになるのだと思っています。 もちろん、今回の文章も私自身の視点で書いたものです。 でも、それを編集者さんに見てもらうと、 「そこはこういう伝え方もありますね」と別の視点をもらえる。 そのやり取りの中で、自分でも気づかなかったことに 気づかされることがよくあります。 五色彩雲ではNoteやSAKEstreetさんの記事。 福司ではブログやSNS。 とにかく文章を書く機会が多い蔵です。 今は動画や音声で発信する時代。 その方が伝わりやすい場面も多いでしょう。 でも、それでも私は文章を書き続けたいと思っています。 理由は単純で、言葉は資産になると思っているからです。 どれだけAIが進歩しても、私の頭の中を 勝手にデータ化してくれることはありません。 でも、自分で考えたことを文章として残していけば、 その考えはインターネット上に積み重なっていきます。 北海道の酒について、ここまで継続して書き続けている人は そう多くないはずです(笑)。 だからこそ、この積み重ねはいつか必ず強みになる。 そう信じています。 もちろん、どれだけいいことを書いても 読まれなければ意味はありません。 本棚の奥にしまわれた本と同じです。 だから発信の仕方も、これからもっと 工夫していかなければいけませんね。 一方で、今は新しい商品の設計も並行して進めています。 昨シーズンの最後に試験的に仕込んだお酒を、 若手の夜明けの頃に向けて商品化しようと準備中です。 名前をどうするか。 価格はどうするか。 どんなストーリーで届けるのか。 これも結局は言語化です。 すでに製造部でもミーティングを行い、 みんなから意見をもらいました。 今の製造部には、元食品メーカー、商社、 ハウスメーカーなど営業経験のあるメンバーがいます。 一方で、醸し屋は営業経験ゼロ(笑)。 なので、そういう視点は みんなから教えてもらいながら設計しています。 酒質を設計するだけでは商品にはなりません。 「なぜ、この酒を造ったのか。」 そこまで言葉にして、初めて一つの商品になります。 酒造りは、お米や麹だけではなく、 言葉でも造る仕事なのかもしれません。 気が付けば、もうすぐ8月。 10月の仕込みまで残り3か月。 実際に準備できる時間は、もっと短いでしょう。 製造計画も、新商品の準備も、記事の執筆も。 やることは山積みですが、一つずつ形にしていこうと思います。 まず1年が365日じゃ足りないのよ! ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.14 |
頭の中は、カオナシ状態。
釧路も徐々に気温が上がり、
夏が近づいてきているなと感じます。 先週末は、釧路で一番早い夏まつり、 厳島神社の例大祭がありました。 2年に一度蔵に来る神輿も、今年は別ルート。 来年はまた蔵に来る予定です。 前半はあいにくの雨模様でしたが、 天気の合間を縫って子どもたちと神社の境内で行われていた 出店へ行くことができました。 今年少し驚いたのは、運営している方々です。 以前は町内会の皆さんが中心という印象でしたが、 今年は学生さんなのかな?と思うほど若い方が多い。 地域のお祭りを若い世代が支えている姿は、 釧路では新鮮に感じました。 子ども用の射的やスーパーボールすくいも 1回200円と良心的。 それでも「昔は100円だったよなぁ」と思ってしまうのが 昭和世代です(笑)。 イラン情勢の影響もあって値上げしたと聞きましたが、 お祭りにも世界情勢が影響する時代なんですね。 私が子どもの頃は、町内会のお祭りもたくさんありました。 500円あれば十分遊べましたし、 たこ焼きも350円とか400円くらいだった記憶があります。 今では600円から1000円近くすることも珍しくありません。 「お祭り行っておいで」と渡すお小遣いも、昔の倍くらいは必要でしょうね。 昔の値段を知っているからこそ、 「えっ、お祭りってこんなに高かったっけ?」と思ってしまいます。 ……昭和なおじさんですね(笑)。 さて、お祭りつながりではありませんが、 今年も無事に「若手の夜明け2026」への参加が決まりました。 何とか切符をいただけたという印象です。 だからこそ、「もう少し振り切れたな」という反省もあります。 そして今、一番苦戦しているのが提出する紹介文です。 この一年で考え方も取り組みも少しずつ変わってきました。 それを限られた文字数でどう伝えるのか。 今はひたすら壁打ちをしています。 五色彩雲とは何なのか。 自分たちの酒造りとは何なのか。 あらためて言葉にしようとすると、次から次へと出てくるんです。 料理で言えば、まずは材料を全部並べる作業。 でも、本当に大切なのはそこからです。 味の軸を決めるために、余計なものを削っていく。 言葉も同じで、引き算をしていかなければ伝わりません。 頭の中は、まるで『千と千尋の神隠し』のカオナシ状態(笑)。 出しても出しても、まだ出てくる。 でも、この作業を繰り返していると、 不思議と本当に伝えたいことだけが残っていきます。 この作業は、今取り組んでいる SAKEstreetさんの記事ともつながっています。 言葉を整理することは、 自分たちの考え方を整理すること。 だから苦しいけれど、とても大事な時間です。 若手の夜明けの提出期限は明日。 その後は出品酒のデータ提出。 そしてSAKEstreetさんの記事もあります。 気が付けば、もう7月も半分。 さて、もうひと頑張りです。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.10 |
迷っている人は誰??
さてさて、SAKEstreetさんの記事は、まだ迷走中です。
昨夜も夜中に目が覚めてしまい、 「せっかく起きたんだから」と 眠くなるまで記事を書こうと思ったのですが…… 結果、余計に目が冴えてしまいました(笑)。 寝たいときに頭を使ってはいけませんね。 でも、夜中の自分が考えたことを朝の自分が引き継げるので、 未来の自分へバトンを渡したと思えば悪くありません。 そんな今日、一つ面白いものを見つけました。 とある酒蔵さんの求人です。 「求ム、人生に迷う人」 私は人生ではなく、記事に迷っていたのですが(笑)、 思わず気になって読んでしまいました。 内容は、「こんな人を募集します」という 一般的な求人ではありません。 「あなたに合う仕事を一緒に考えます。」 そんなメッセージでした。 最近の若い方には、 「何がやりたいのか、まだ分からない。」 そう思っている人も少なくありません。 そんな人に対して、「まず話を聞かせてください」という姿勢。 とても現代的な求人だなと思いました。 一方で、昭和生まれの私は、 もう一人の自分がこう思います。 「これ、一昔前だったら成立しなかっただろうな。」 昔の求人といえば、 「営業募集」 「経理募集」 「製造募集」 そんな募集が当たり前でした。 実際、福司も今は「製造部募集」という形で採用しています。 もし当時、 「あなたに合う仕事を作ります。」 「一度相談に来ませんか。」 という求人を出したら、多くの人は戸惑ったと思います。 「自分にはそんな能力はありません。」 「何をしたらいいか分かりません。」 「仕事を作れなかったら居場所がないのでは。」 そんな不安の方が先に立ったはずです。 でも今は違います。 時代が変わり、仕事の考え方も変わってきました。 人口が減り、地方では決められた仕事だけを こなしていても組織を維持するのは難しくなっています。 実際、製造部でも酒造りだけをしていればいい時代ではありません。 先日面接でも、 「製造で募集していますが、 酒造りだけをしてほしいわけではありません。」 とお話ししました。 酒を造る。 商品を考える。 情報を発信する。 地域とつながる。 必要であれば、新しい仕事も自分たちで生み出していく。 そんな時代になってきています。 以前は、 「簿記○級」 「営業経験○年以上」 といった職務能力が重視されていました。 もちろん今も大切です。 でも、それ以上に、 自分で考えられるか。 分からないことに挑戦できるか。 人と協力しながら前へ進めるか。 そういう人間力が、ますます重要になっているように感じます。 先日、小学生のキャリア教育の話を書きましたが、 今の教育も「自分で考え、行動する力」を大切にしています。 社会が求めるものも、少しずつ変わってきているのでしょう。 製造部でも、最初から酒造りが上手な人なんてほとんどいません。 私たちが一緒に働きたいと思うのは、 技術を持っている人よりも、 一緒に考え、一緒に前へ進める人。 そんな仲間と、これからの酒造りをしていきたいと思っています。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.09 |
思考トンネル開通式!?「あ、つながった。」と思えた日。
醸し屋、製造部長という役職です。
製造部長というと、現場で判断をしたり、 指示を出したりしているイメージがあるかもしれません。 もちろんそういう仕事もあります。 でも、醸し屋が一番時間を使っている仕事は、 実は「未来を考えること」です。 私の場合は……ですが(笑)。 次にどんな酒を造るのか。 どんな技術が必要になるのか。 どんな商品なら、この先も選んでもらえるのか。 そんなことを毎日考えています。 というのも、正直少し焦っているのでしょう。 焦りますとも。 SNSを見れば、全国のお蔵さんの新商品や 新しい取り組みが毎日のように流れてきます。 一昔前なら知らずに済んでいたことまで 今は全部見えてしまう時代です。 変化の速さを感じるたびに、 「自分たちはこの先どう進もうか」と考えます。 だから人気のあるものを追いかけるのではなく、 自分たちなりの未来を考えています。 でも、自分たちの考えだけでは独りよがりになってしまう。 だから世の中の動きも見ながら、 少しずつ未来の設計図を書き換えています。 昨日、その設計図の中で面白いことが起きました。 頭の中では別々に考えていたことが、急につながったんです。 まるで別々のトンネルが一本につながるような感覚。 「あ、これ同じ考え方でいけるかもしれない。」 そんな"ビビビ"がありました。 今日は、その整理をしていました。 何段も先の未来の話だと思っていたことが、 実はもっと手前でも活用できる。 別々だと思っていたものが共通の思想でつながっていた。 そんな気づきを忘れないよう、ひたすらメモをしていました。 一方で、迷子になる日もあります。 今取り組んでいるSAKEstreetさんの記事も、まさにそう。 書いては消して。 また書いて。 読み返しては、「あれ、結局何を伝えたいんだっけ?」となる。 書けば書くほど迷子になります。 でも、この迷子になる時間が意外と大事なんです。 「あ、この理屈はつながっていない。」 「本当に伝えたいのはこっちだ。」 そんな気づきは、迷わないと見えてきません。 苦しい時間ではあるのですが、 その苦しさを抜けると、一気に景色が開けます。 だから最近は、この時間も必要な工程なんだと思うようになりました。 思えば昔は、こんな先輩とかいませんdねしたか?? 「本当にそう思う?」 と、わざわざ難しい質問をしてくる人です(笑)。 当時は「意地悪だなぁ」と思っていました。 でも今思えば、一番考えるきっかけをくれた人だったのかもしれません。 だから醸し屋も、あえて意地悪な質問をすることがあります。 もちろん、「今日はそういう役で話すね」と 前置きをしてからですが(笑)。 違う視点から考えるきっかけをつくることも、 チームを育てる仕事の一つだと思っています。 考え続けていると、ある日突然つながる瞬間があります。 その"ビビビ"があるから、 また次の未来を考えたくなるんですよね。 そのためにはいろいろなネタ探しも大事です。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |




