北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.04.24 |
書き続けて見えてきた、ブログとNoteの違い
「1万時間の法則」ってご存じでしょうか。
作家の マルコム・グラッドウェル が著書『Outliers』の中で紹介し、 アンダース・エリクソン の研究をもとにした考え方です。 「とにかく1万時間やれば一流になる」 そんな話として有名ですね。 このブログを書き続けて、もう17年くらいになります。 仮に平日毎日、1日1時間書いているとすると 年間で約260時間。 それを17年続けても、約4,400時間。 1万時間には届いていません(笑) ただ、Noteや資料、提出書類なども含めると、 それなりに文章には時間を使ってきました。 そのおかげか、 文章を書くこと自体は苦ではなくなっています。 多くの蔵は、動画や写真で発信しています。 その方が拡散力は圧倒的に高い。 一方で、私は文章を選んでいます。 正直、拡散力は低いです。 影響力も大きくはない。 でもその代わりに、 一つ得ているものがあります。 それが「時間に耐える資産」です。 検索で見つかり、 後から読まれても意味がある。 そしてもう一つ。 文章を書くという行為は、 自分の曖昧な判断を言語化する作業でもあります。 なんとなくやっていることが、 説明できるものに変わる。 これが意外と役に立つのが、質疑応答です。 質問に対して、 より精度の高い返答ができる。 場合によっては、 相手が聞きたいであろうことを先回りして答えることもできる。 昔は絵を描くのも好きでした。 見たままを描くのって難しいですよね。 上手な人は、それを正確に捉えて、 さらに相手に伝わる形にアレンジする。 言葉もそれに近い感覚です。 もちろん、言葉のプロには到底かないません。 あくまで「少し得意」くらいのレベルです。 でもそれでも、 福司や五色彩雲のことを伝える手段としては十分だと思っています。 どうしたら伝わるのか。 どうしたら誤解なく届くのか。 そのために、文章を書いています。 このブログは、日常を伝える場所です。 意味よりも、現場の温度を残す場所。 一方でNoteは違います。 テーマを持ち、意味を持たせて書く場所です。 誰に、何を伝えるのか。 そしてどうやって、 一緒に動いてくれる人を増やすのか。 最近思うのは、 単に飲み手を増やすのではなく、 「共犯者を増やすこと」 これが一番大事なのではないか、ということです。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 五色彩雲、再編。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.04.23 |
「再編」の裏話と、共犯者募集。
五色彩雲のNoteで「再編」の話を書きました。
その中で自社乳酸菌の分離についても触れていますが、 今日はその部分を少しだけ書いてみようと思います。 その話をするうえで話さなければいけないのがJiriのこと。 Jiriの構想が出てきた当初、 乳酸菌の分離はすでに視野に入っていました。 ただ当時は、まずやるべきことがありました。 一番シンプルな構成で、 自分たちの軸となる低アルのイメージの味をつくること。 そしてそれが、酒としてどう表現されるのかを確認すること。 それが1年目、白麹のみで表現したJiriです。 これはこれで成立はしていました。 ただ、もう一段階、 複雑な旨味が必要だと感じます。 そこで2年目から、 乳酸菌の活用に踏み込みます。 いきなり分離ではなく、 まずは市販の醸造用乳酸菌を使った検証から。 入れることで何が変わるのか。 入れないものと比較して、本当に意味があるのか。 ここを見ずに分離してしまうと、 ただの自己満足で終わってしまう。 そうならないように、段階を踏みました。 並行して分離の準備も進めていましたが、 実際に難しいのは「分離」ではありません。 問題はその後です。 分離した菌が酒造りに適しているのか。 有害なものを生成しないか。 この評価と遺伝子解析は、 私たちだけではできません。 実はこれを受けてくれる研究機関が、 北海道ではなかなか見つかりませんでした。 何度も話をして、断られ、 どうにか昨年、ようやく実現。 その結果、 蔵由来の乳酸菌を3種類選抜し、保存しています。 2年目のJiriで、 乳酸菌を使うことの有用性は見えてきました。 もしダメでも、 酸基醴酛(さんきあまざけもと)として使うという 保険も考えていました。 米・米麹・水で甘酒状のものを作り、 培養乳酸菌を添加する手法。 速醸に近いが、乳酸菌発酵を伴うため 生酛的な側面も持つ。 いわば「速醸寄りの生酛」といった立ち位置です。 ただし、福司はこのやり方をそのままは採用していません。 同じ乳酸菌添加でも、 自分たちでロジックを組み直しています。 既存の手法の延長ではなく、 生酛的な発想を持ちながら、 速醸として成立させる設計。 正直、説明すると分かりにくいので あまり表には出していません(笑) でもここが、自分たちの技術的価値になる部分だと思っています。 そしてJiriの構想は、まだ先があります。 今、その先に行けるかどうかを模索している段階です。 しかもその先は一つではなく、 二つに分岐しています。 一つは、五色彩雲の「5色目」につながる世界。 そしてもう一つは……これはまたいずれ。 Ashiriで試した技術も、まだ改良の余地あり。 偶然なのか、再現性があるのか。 仮説を立てて、検証していく。 その繰り返しです。 こうした取り組みを形にするには、 最終的に「飲んでもらう」しかありません。 どれだけ良いものができても、 売れなければ次ができない。 だから五色彩雲は、 製造部が自ら売っています。 もしこのブログを読んでくださっている酒販店の方で、 一緒にこのブランドを育ててもいいと思っていただける方がいれば、 ぜひブランドページからお問い合わせください。 一緒に北海道の酒の価値を上げていく「共犯者」、募集中です。 お酒づくりから関わる共犯者も歓迎です(笑) 悪いことをするわけではありませんが、 一人ではできないことをやるには、 仲間が必要なので。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 五色彩雲、再編。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.04.22 |
釧路のカルチャーを発信する「媒体」として
本日は、五色彩雲のデザインを担当してくれた デザイナーさんとの打ち合わせでした。 前作「Jiri」以来なので、約1年ぶりでしょうか。 先日行われた春日井製菓さんのイベントで久々にお会いし、 次のステップに進む準備を手伝ってもらおうと思い、本日お時間をいただきました。 まだまだ決まっていることばかりではないので、 ブログでも詳しくはお話しできないのですが、 徐々に前進できればと思っています。 ホクレンさんからも連絡があり、 来シーズンの米の話が始まっています。 今年も昨年同様、厳しい年になる予感しかありません。 とにかく原料の調達が第一です。 「原料以上の酒は出来ない」 ワインでもブドウの出来が品質を左右すると言われますが、 日本酒も同じです。 もちろん日本酒は「麹を造る」プロセスがあるため、 原料だけでなく技術も味わいを大きく左右します。 それでも、やはり原料の質が高くなければ、 良い酒に仕上げることは困難です。 特に新酒鑑評会のような、 本当にわずかな差を競う場合はなおさら。 ただ、一般の商品のように「ある程度の品質」で安定して造る場合は、 テクニックというのも多少生きてきます。 福司では原料米の質はもちろん追求しますが、 近年の温暖化の影響を考えると、 「ある程度の米質であっても、美味しいお酒に仕上げる技術」こそが、 これからの時代に必要になると考えています。 そのための試行錯誤を、五色彩雲でいろいろと繰り返しているわけです。 北海道は全国的に見れば、 ホクレンさんという組織があるおかげで、 希望数の米を確保していただいています。 その分、仕込みが始まってすぐに次の年の契約をしなければならないのですが……。 そもそも、米がなければ酒は造れません。 しかし、その米が手に入らない時代になりつつあります。 北海道も土地はあっても作り手が不足している。 需要と供給のバランスがちぐはぐになっている状況です。 スマート農業による生産が可能になるのかどうか。 私たちは今、「地酒」という地域性を大切にしながら、 同じ1kgの米から造られたお酒でも、 価格の上昇を補えるだけの付加価値や ストーリー性を乗せる工夫をしています。 昔ながらの「地元の人が飲む安酒」というイメージではなく、 地域と共に歩む酒。 外に向けてローカルカルチャーを発信する 「媒体」としての役割を持たせていきたい。 そこには、福司が100年釧路で造り続けてきた、 地域との関わりから生まれるストーリーや価値が必ずあるはずです。 地域で愛されてきた「福司」と、 新しい技術を取り入れ育んでいる「五色彩雲」。 この2つの価値が、新しい釧路の地酒を生み出していく。 私はそう思っていますし、作っていきたい。 その一環が、今動き始めたプロジェクトであり構想です。 地酒を安酒の地位に甘んじさせず、 地域のクラフトとしての位置まで引き上げていく。 一歩一歩進み始め、いつか大きな波として皆様に届けていきます。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 五色彩雲、再編。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.04.21 |
今年はいつもと違った
昨日は東北で震度5強の地震があり、
釧路でも津波注意報が発令されました。 ちょうど海の近くで講演の待機中だったのですが、 周りが騒がしくなって初めて気づくという状況。 (歩いていたので全く気づきませんでした) そんな影響もあり、昨日はブログを更新できず。 そして日曜日の蔵開き。 今年は、ちょっと様子が違いました。 たれ口酒も昨年度よりもやや多めに用意していましたが 例年よりもかなり多くの皆様がご来場くださり 一時入場制限をかけなければいけないほど。 ありがたいことではありますが 正直コロナ以降初めてこんな状況になりました。 大きなパニックにはならなかったものの 今年はちょっと異常?それとも今後このような状況になるのか??? この日しか発売しないたれ口酒も お昼頃には完売してしまうほどでした。 実はたれ口酒と酒粕のみを販売する外に設けた臨時の販売所を担当していましたが そちらそこまで混雑していませんでした。 なのでまさか入場制限をかけなきゃいけない状況まで 蔵の中がなっているとは思っていませんでした。 とはいえ酒造りの現場の見学スペースはさほど混雑しておらず たれ口酒の購入に集中している状況。 来年も同じ状況になることを想定して 対応を考えていきたいと思います。 酒蔵開放も終わり製造部は皆造(かいぞう)に向けての準備が本格化 火入れに向けて1日1日の動きが重要になってきます。 今のところ皆造はゴールデンウィーク明けを予定しています。 醪も残り2本となりました早ければ今週中にはすべての醪を搾り終えそうです。 ![]() 先日クジラのお刺身を頂きました。 五色彩雲で何が合うかな?と思い この日はNusamaiをチョイス。 程よく熟し旨味が乗っていておいしかったですね 味わいのあるクジラにはピッタリ 常温でチビチビいただきました。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 五色彩雲、再編。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.04.17 |
蔵開きの裏側は、数字との戦い
蔵開きの準備が進んでいますが、
裏側では毎日、数字とにらめっこしています。 この時期は数字とのにらめっこ 日本酒の現場でお酒の移動などをするときは すべて税務署への報告が必要です。 タンクは同じ形をしていますがすべて容積が異なります。 その容積は桶帳と言われるタンク容量の算出するための 測定値が書かれたものから液体が入っているところまでの 空尺(駅面までの距離)を測って算出する仕組み。 なので容量から空尺を算出 その数字を指示として伝え、確認してもらう この繰り返しです。 タンクのナンバーを間違えたり尺を間違えるだけで大事で そうならないように何重にもチェックしています。 その指示もなるべく手数が少なくなるようになんても先を見て 逆算して決めていくため、今醸し屋が考えている時間軸と 実際の作業の時間軸、帳面に記載する時間軸の3つが 混同しないようにするのも頭がこんがらがるところ。 今は移動する人・濾過する人・タンクの準備をしてくれる人に分かれて 作業してもらっています。 それぞれの指示を毎日作成して確認して記帳する その繰り返しですね。 毎日数字だらけ。 たまに現場に言ってみんなにちょっかいをかけたり(笑) 蔵開きの準備が進んでいるのか確認したり 今日は気分転換に蔵開きで用意する福箱のPOP作りをしました。 そんなに手をかけていませんが昨年度と内容と価格が変更になったので 作り直しです。 去年、試しで始めたこの企画。 初めてやるから弱腰の50セットでしたが即完売・・・・。 実際運営側はも少しだらだら残るかな?と思っていたんです(笑) 今年は強気に・・・・・100セット用意(笑) 今年も即完売だったら来年増やします! 今年も普通に買うよりはお買い得。 大吉の商品だとかなりお買い得な企画です。 お酒がストックできるなら試しにどうぞ。 まだ醪があるので明日も平常運転。 作業が終わったら片付けから蔵開きの準備へと移ります。 最終日になってから気が付くこともあるんですよね。 あ!最後にお願いごとですが、蔵があるのは受託外のため 駐車場に限りがあります。 出来るだけ乗り合わせか、公共の交通機関をご利用ください。 当日は警備員がおりますので、駐車の差異は警備の方の誘導に従ってください。 当然ながらお酒を飲む方は車を運転できません 飲酒運転をしないように周りの方にも声をかけてほしいです。 あとは製造部としてのお願いですが 華美な香りを蔵に持ち込まないようにお願いいたします。 (香水や柔軟剤など) 蔵は日本酒の香りがします、ぜひその香りなども楽しんでください。 例年お越しの方は新しい設備などにも気が付くかどうか なんかしょか新しい設備を入れております。 気が付いた方で興味がありましたら 何に使っているのかなどスタッフに聞いてください。 あ~~~~あと、写真撮影はしていただいても構いません 折角であればバンバンSNSで発信して釧路のお酒のことを 地域外にPRしていただければ幸いです。 それでは当日お待ちしております。 昨年の若手の夜明けの際に作成した五色彩雲ステッカーを 製造部メンバーに何枚かずつ持たせます。 もしほしい方がいたら製造部の人を捕まえて 「五色彩雲のステッカーが欲しいです!」と伝えたらもらえる。 ということにしますが、数に限りありますので 無くなり次第終了でお願いいたします。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 五色彩雲、再編。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |





