北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
http://fukutsukasa.blog64.fc2.com/
| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.06.18 |
福司らしさは窓の外にあった!?
本日は来客の多い一日でした。
1軒目は五色彩雲のデザイナーさん。 今年の取り組みや今後の方向性について打ち合わせを行いました。 実は今年のオフシーズン、製造部として生産者の皆様を訪問する予定です。 交流といっても、ここ数年なかなか現地へ足を運べていませんでした。 今回は改めて関係性を深めること、そして私たちが今取り組んでいることや 考えていることを直接お伝えする機会にしたいと思っています。 北海道の酒を語る上で、原料米の話は避けて通れません。 以前からホクレンさんにも「生産者の皆様との関係をもっと深めたい」と 相談していたのですが、今回その機会をいただけることになりました。 これから実際に現地へ伺い、話を聞き、見て、感じたことを 五色彩雲のNoteやブランドの活動にも反映していこうと思っています。 地域の価値を伝えるためには、まず自分たちが地域を知ること。 最近はそんなことをよく考えています。 そして本日のもう一軒の来客は窓の外から。 「最近来ないねぇ」 なんて話をしていたのも束の間。 ふと窓の外を見ると、北海道らしい景色が広がっていました。 悠々と蔵の前を横切るシカの群れ。 製造部の窓からこんな景色が見られる蔵も なかなかないと思います。 それだけ自然に囲まれた場所で 酒を造っているということですね。 ![]() ただし、観光で訪れる方にとっては可愛い野生動物でも、 私たちにとっては少々事情が違います。 木の皮を食べたり、植えている樹木を傷めたり、 糞を落としていったり。 いわゆる害獣でもあります。 そして福司では、 このシカの群れが通り過ぎた後に見られる もう一つの風物詩があります。 それは―― シカを全力で追いかける蔵人です。 残念ながらこれを見るには入社していただくしかないかな(笑) さて、昨日のブログでは伝えきれませんでしたが 阿寒の森のハイキングでは 終わった後の楽しみとして地場の食材を使った バイキングもあります。 これも人気の秘密なようです。 ![]() 出していただいたのは シカ肉やジンギスカン 行者ニンニクやフキといった山菜 ワカサギやコイの天ぷら あとレイクロブスター・・・・ザリガニです。 ザリガニ食べたことある方いますか? 釧路の方でも食べたことある方は少ないかも しかし、味わいに対してはなじみがあると思います 花咲ガニに近い味わい。 花咲ガニもザリガニ科ですから味がかなり近いです。 過食部分は少なめですが 食を通して駆除と自然を守ることにつながる体験としては面白い これに合わせるなら何がいいかな? 五色彩雲のAshiriなんかいいでしょう。 昼下がりであれば炭酸で割ってもいいかもしれませんね あとは太陽色のひとときもいいですね! 地元のジビエや恵みという食と 弊社の商品のペアリングしてみてください。 明日から東京です! お会いできるのを楽しみにしております。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.17 |
地酒蔵は地域を学ぶ仕事なのかもしれない
先週末「阿寒の森ハイキング」というイベントに参加させていただきました。
普段は入ることのできない「光の森」に ガイド付きで入ることのできるツアー。 ハイキング後は阿寒の地の物をバイキングで楽しむことができます。 去年は私以外の家族が参加 今年は仲間に入れてもらえました(笑) 五色彩雲のブランドコンセプトや これからのことを考えた企画などを練っていくうちに 地域の魅力を私たちが知っていく必要があるなと感じています。 地酒蔵は単にお酒を造るだけではなく 地域の価値をお酒を通して接続していく という“役割”を蔵が持つことが必要になるでしょう。 そういった意味でも、“地域の魅力探し”も大事になりそうですし 五色彩雲でもその部分も発信しながらブランドを育てていきたいと思います。 ということで今回は阿寒の森をハイキングしてきました。 ![]() 子供たちも多く参加 大人だけの班と 子供もいる家庭の班に分かれ ガイドさんが各班について説明してくれます。 ![]() ![]() 森の中の散策は 山菜取りをする方ならばする機会もあるでしょうが 多くの市民はしたことがないと思います 醸し屋は以前、屋久島にも行ったことがあります 屋久島の自然のすごさとマイナスイオンを感じてきましたが 今回、阿寒の森の中にも同じような現象はちゃんとありました。 世界遺産と同じような森が 地元にもあるんですよね。 ヨモギに似たトリカブトや ボッケはアイヌ語で「煮え立つ」という意味 地下から熱い泥が火山ガスとともに噴き出しています。 ![]() ここに近づくと、摩周の硫黄山のような香り 子供たちは「くさい」と言っていました。 面白かったのはそれも移動しているということ。 五色彩雲ではNusamaiといった地名や アイヌ語を語源にしたりとしているので このような言語に触れるのも面白いです。 またガイドさんの話ではアイヌの方々は 毒性のあるものも食する文化があったと言っていました この地にはまだまだ知らない文化があります。 その背景もまた私たちのブランドの強みになる可能性がある 子供の体験を通して 地域の価値を知ることができればと思います。 あと告知になりますが今週末は2つのイベントに参加します 1つ目は東京池袋で開催される日本酒フェア2026 こちらの北海道ブースに出店いたします。 五色彩雲をもっていきお話しする予定ですので もしお時間あればお越しください。 そしてに22日は摩周でのイベントに参加します。 こちらも五色彩雲のMashuという名前の由来になっている地域で 釧路や北見のお客様に対してPRする予定です こちらはもう満席と聞いていました。 参加される方がおりましたら是非お声がけください。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.16 |
密度を上げる「削る」
酒蔵って意外と昔ながらの仕事が残っています。
その代表が帳面。酒税法の関係もあって 記録しなければいけないことが沢山あります。 昔はそれを全部手書き。 計算して、転記して、確認して。 もし途中で数字が違っていたら全部やり直し。 酒を造るより帳面を書いている時間の方が長いんじゃないか? なんて杜氏さんもいるとかいないとか?? だから今、少しずつ帳面のデジタル化を進めています。 もちろん記録を残さなくていいという話ではありません。 むしろ逆。きちんと残すために変える。 昔ながらの酒蔵だからこそ、 変えなくてはいけない部分もあると思っています。 酒造りの本質は変えない。 でも帳面の計算や転記まで昔と同じである必要はない。 そこに時間を使うくらいなら、文献を読んだり データを見たり、次の仕込みのことを考えたりしたい。 そういう時間の方が今は大事です。 最近よく思うのですが、 「削る」というのは結構大事な技術です。 ただ何でもかんでも削ればいいわけではない。 楽をするために削るのと、 質を上げるために削るのは別物です。 仕事量を減らしたい。 責任を減らしたい。 考えることを減らしたい。 これは密度を下げる削る。 一方で、 転記の手間を減らす。 重複した作業を減らす。 無駄な確認を減らす。 そうやって生まれた時間で、 もっと酒造りを考える。 これは密度を上げる削るです。 今やろうとしている帳面のデジタル化も後者。 楽をしたいわけじゃないんです(笑) 空いた時間で次の酒のことを考えたい。 またデータの共有という面で考えても 記帳のに関するデー入力を分担し そのデータをもとにみんなで考えるシステム それを作るのにも活用できそうだなと思っています。 来シーズンは大きな機械の導入などはない予定ですが その分蔵のシステムを変えて 環境を整えていきたいと思います。 酒蔵は昔ながらの仕事だからこそ、 守るために変えなくてはいけない部分もある。 最近はそんなことを考えながら帳面と格闘しています。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.12 |
日本酒の外に出ると見えること
水曜日、釧路で開催された飲食店さんなどで構成される団体の
北海道ブロック大会に来賓として出席させていただきました。 コロナ以降では久しぶりとなる大きな懇親会。 参加者としてこういった会に出席するのも久々で、 どこか懐かしさを感じました。 以前はこういう場がもっとたくさんありましたからね。 会場には釧路・根室地域のお酒も並び、 地元の食とともに紹介されていました。 その中で見つけたのが、福司を使ったカクテル「霧小町」。 ![]() 釧路らしい霧をイメージしたカクテルで、 ほんのり赤い色合いは霧の向こうに見える幣舞橋を思わせます。 すっきりした甘さで飲みやすいのですが、気づけばしっかり酔いそうな雰囲気。 さすがカクテルです(笑) ![]() 私は結局、一合瓶の福司を飲んでいましたが。 余興があり、人が集まり、笑い声が聞こえる。 そんな光景を見ながら、改めて感じたことがありました。 日本酒の仕事をしていると、どうしても日本酒の世界の中で物事を考えがちです。 酒蔵。 酒屋さん。 飲食店さん。 日本酒ファン。 普段はそういう方々と接することが多い。 でも今回のような場に行くと、 改めて「日本酒は世の中の一部でしかない」ということに気づかされます。 昔は日本酒がもっと生活の中にありました。 台所の下には料理酒があり、晩酌があり、宴会がありました。 でも今は違います。 日本酒は当たり前に飲まれるものではなく、 選ばれるものになっています。 だからこそ、ただ美味しい酒を造るだけでは足りない。 なぜ飲むのか。 なぜ選ぶのか。 その価値を伝える必要があります。 最近よく思うのですが、その価値は 日本酒の世界の中だけで伝えるものではないのかもしれません。 むしろ、日本酒とは関係のないところで出会った人にこそ 伝える必要がある。 そのための窓口や接点をどう作るのか。 それがこれからの課題なのだと思います。 日本酒の世界の外に出ると、見える景色があります。 たまにはこういう場に参加するのも大事ですね。 日本酒を知っている人には、日本酒の言葉で説明できます。 生酛、山廃、精米歩合、酵母。 でも、日本酒をあまり飲まない人には、それでは伝わりません。 だから別の言葉に翻訳する必要があります。 実はこの翻訳作業がとても大変です。 その結果、どうしても「分かってくれる人」に向けて話をしてしまう。 でも、それを続けていると市場は広がりません。 日本酒を知らない人にどう伝えるか。 それが今の地酒に必要な仕事なのかもしれません。 今、五色彩雲でやろうとしているのは 日本酒の文脈の外にいる人へ地酒を届けること なんだろうなと改めて感じました ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.11 |
考える人材を育てるために
本日は「考える人材を育てる」ための取り組みの一つとして、
毎年恒例の製造部ミーティングを行いました。 ミーティングといっても議論を行う場ではなく、 各担当者が今シーズンのデータや取り組みを整理し、 自身が得た知識や経験を共有する発表会です。 酒造りは担当ごとに役割が分かれているため、 自分の部署以外でどのような課題があり、 どのような工夫や改善が行われているのかを 知る機会は多くありません。 また、仕込み期間中は日々の業務に追われ、 自分の経験を整理したり、 他の担当者の知見を学んだりする時間を 十分に確保することも難しくなります。 そのため私たちは、製造終了後に各担当者が 一年間の取り組みを振り返り、 データとともに発表する場を設けています。 このミーティングの目的は大きく二つあります。 一つ目は、個人が得た経験や知識を組織の財産として残すことです。 酒造りは一年に一度しか試せないことも多くあります。 だからこそ、自分だけが理解できるメモではなく、 次の世代や他の担当者にも伝わる形で整理し、 技術や知見として蓄積していくことが重要だと考えています。 二つ目は、製造部全体の学習機会をつくることです。 自分では経験できない部署の取り組みや考え方を学ぶことで、 酒造りに対する理解が深まり、 より広い視点で仕事を見ることができるようになります。 そして、この取り組みにはいくつかの副次的な効果があります。 一つは、経験の共有です。 個人の経験が発表を通じて組織全体の知識となり、 他の担当者の判断や改善にも活かされます。 二つ目は、他部門への理解が深まることです。 普段は見えない工程や課題を知ることで、 自分の仕事がどのようにつながっているのかを理解しやすくなります。 三つ目は、改善意識を持つきっかけになることです。 発表の場があることで、「今年は何を改善したのか」 「どのような仮説を立てたのか」を意識しながら 仕事に取り組むようになります。 四つ目は、挑戦を評価できることです。 酒造りは必ずしも成功だけが価値ではありません。 仮説を立てて挑戦し、その結果から 学ぶこと自体が次の改善につながります。 そして五つ目は、自分自身の現在地を知ることです。 他のメンバーの発表を聞くことで、 自分の強みや課題を客観的に捉えることができ、 さらなる成長への刺激にもなります。 酒造りは一人で完結する仕事ではありません。 個人が得た経験や知識を共有し、組織全体で学び続けること。 その積み重ねが、より良い酒造りにつながると考えています。 実はこの取り組み、毎年続けています。 正直なところ、資料をまとめるのも発表するのも大変です。 普段の仕事だけでも忙しいですからね。 それでも続けているのは理由があります。 酒造りは一人で完結する仕事ではないからです。 麹担当だけが頑張っても良い酒にはなりません。 酒母担当だけが優秀でもダメです。 原料処理、製麹、酒母、醪、上槽、濾過。 すべてがつながって初めて一本の酒になります。 だからこそ、 「自分の仕事だけ分かればいい」 という人間を作りたくない。 自分の仕事が次の工程にどう影響し、 他の担当者が何に苦労しているのか。 それを知ることが、 結果として良い酒造りにつながると考えています。 教科書には書かれていないこと。 実際に失敗し、悩み、試したからこそ見えること。 酒造りの技術はデータだけでは伝わりません。 そして彼は、自分の気が付きや発見を 熱心に教えてくれます。 だから私たちは経験を言葉にし、 チームの財産として残していく。 その積み重ねが、 次の酒を少しずつ良くしていくのだと思っています。 実際私はそこで苦労しました。 データだけ渡されて造れれば杜氏はいらないわけです 酒造りは結局、人が造ります。 どれだけ設備が良くなっても、 どれだけデータが増えても、 学ばなくなった組織は成長しません。 勉強する環境に身を置けば、人は自然と勉強します。 私たちが毎年この発表会を続けているのは、 技術を共有するためだけではなく、 そういう土壌を作るためでもあります。 良い酒は、良い環境から生まれる。 そんなことを改めて感じた一日でした。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |












