まだ予断は許しませんが
妻はICUから一般病棟に移りました
妻の生命力と医療スタッフの皆さんに感謝です
早速スマホや水などを差し入れました
対応してくれた看護師さんが面会を許可してくださり
短時間ではありましたが妻に会うことができました
まだアラフィフの妻ですが術後せん妄のような状態で
夢? 幻覚? 現実? が混ざっている様子
両手が拘束されていました
「顔が痒くてもかけないの」と話す妻
思えば
おっさん自身も医療機関に勤務していた頃
止むを得ず拘束されている患者さんを多く見てきました
命にかかわる薬剤の点滴中、せん妄の影響で自己抜去してしまったり
ベッドから転落する危険があったり
患者さんの安全を守るための当然の措置だと理解していました
実際、身体拘束はやむを得ない――と
でも、いざ自分の家族がその姿になると、胸が締め付けられます
勤務当時は「一時的なものだし、仕方がない」とどこか楽観していましたが
家族の立場になると、見え方はまったく違います
都合の良い思考をしていたなあと感じました
いまのこの気持ちを、タイムマシンに乗って当時の自分に伝えたい
患者さんを
自分の家族のように
と常々意識していたつもりでしたが
あの頃の自分には、それでも全然足りていなかったと反省しています
顧客(患者)に選択肢が少ない、または一つしかない
そんな業界は、知らず知らずのうちに殿様商売になりがちです
田舎の医療機関などは特にその傾向が強く
気をつけないとすぐその型に陥る
自分では気をつけていたつもりでしたが
振り返れば不十分だったかもしれません
※それでも一部の医師や看護師よりは、遥かにマシだったと思いますが…
殿様商売をしている側にも「自分なりの正義のロジック」があります
でも、それが現実の顧客や患者の目線とはかみ合わないことも多い
業界の中ではよくある「こちらにも事情がある」という主張
でもそれが常態化すると顧客が少しずつ離れていくのもまた自然なことかもしれません
ありがちな話ですよね
いまのおっさんは競合が多い業界に飛び込んでいます
だからこそ「お客様ファースト」は当然のこと
でも
「お客様は神様」ではなく
サービス提供側と顧客は対等な立場であるべきだと思っています
顧客 > 提供側
顧客 < 提供側
ではなく
顧客 = 提供側
このバランス感覚を大切にしていきたいです
妻は
良い医師・良い看護師に恵まれていると信じています
そう思えるだけで少しだけ気持ちが救われる気がしました
依然として面会制限は続いています
心配ですが前向きに待ちます
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