北海道 釧路の地酒 『福司』 若僧蔵人の醸し屋日記 - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
|---|---|
| 2026.07.03 |
ブラックボックスを恐れるな!
さて蔵では、次の仕込みに向けて
各担当者が担当部署の改善を進めています。 酒蔵は歴史の長い仕事です。 だからこそ、「なぜそうしているのか分からないけれど、 昔からこうやっている」ということが意外と多くあります。 いわばブラックボックスですね。 もちろん、長年続いてきたやり方には理由があります。 むやみに変えてしまうと逆にうまくいかなくなることもありますし、 絶妙なバランスで成り立っていることも少なくありません。 でも、そのままにしておくことが正解とも限りません。 いつか設備は壊れます。 担当者も変わります。 だからこそ毎年少しずつ、 「もっと良くできないか」 「もっと分かりやすくできないか」 を考えながら改善しています。 私は、この時間が一番人を育てると思っています。 分からないことを調べる。人に聞く。試してみる。 その積み重ねで、一人ひとりが自分の担当分野の専門家になっていく。 酒造りは、冬だけで終わる仕事ではありません。 オフシーズンこそ、来年の酒を良くするための仕込みなんです。 そして今日は、オンラインで広報に関する打ち合わせもありました。 担当の方と話をしていて印象に残ったのが、 「今はこの媒体だけ見ればいい、という時代ではありません。」 という言葉でした。 SNSも見る。 ニュースも見る。 動画も見る。 そして企業が発信するNoteやプレスリリースも見る。 それぞれ役割が違うそうです。 特に企業が自ら発信する文章は、 その会社の考え方や空気感が伝わる重要な情報源になるとのこと。 だから最近、私がNoteに力を入れている方向性も 間違っていなかったんだなと少し安心しました。 さらに「リサーチャー」という、情報を専門に集める仕事があることも初めて知りました。 世の中には本当にいろいろな仕事がありますね。 もしかしたら、いつか五色彩雲の記事も、 その方々の目に留まる日が来るかもしれません。 その日を目指して、今日もコツコツ発信を続けようと思います。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.02 |
編集者の一言で、はっと気づかされたこと。
本日、久しぶりにSAKEstreetさんから
記事執筆のご依頼をいただきました。 毎回、編集の方と「今回は何を書きましょうか」と相談しながら テーマを決めるのですが、今回は実体験を交えながら、 私たちが大切にしている考え方を書いていこうという話になりました。 ブログもそうですが、文章を書くというのは本当に良い訓練になります。 頭の中では分かっているつもりでも、 それを相手に伝わる言葉にするのは意外と難しいものです。 絵を描くときに、見えているものをそのまま紙に描くのが難しいように、 考えていることをそのまま言葉にするのも簡単ではありません。 だからこそ、書けば書くほど自分の考えが整理されていくように感じています。 今回、編集の方からこんな質問をいただきました。 「Reという言葉は検索するといろいろな場面で使われていますが、 この表記にした理由はありますか?」 その瞬間、「あっ」と思いました。 正直なところ、深く考えて使っていたわけではありません。 「伝わりやすそう」「イメージしやすそう」。 そんな感覚で使い始めた言葉でした。 でも、記事として世の中に発信するのであれば、 それでは少し足りなかったのかもしれません。 同じ言葉でも、人によって受け取り方は違います。 私たちが伝えたい意味と、読んだ人が受け取る意味が違ってしまう 可能性もあります。 そこで改めて考えました。 そもそも私は、この言葉で何を伝えたかったのだろう。 そうやって一度便利な言葉を外して考えてみると、 不思議なことに思考が整理されていきます。 「あれ、この話とこの話は結局同じことを言っている。」 「本当に伝えたいのは、実はこっちだった。」 そんな気づきが次々に出てきました。 例えるなら、ババ抜きで同じカードがそろって 手札が減っていくような感覚です。 余計な言葉が一枚ずつ消えていき、 最後に残ったものが、本当に伝えたいことなのだと思います。 便利な言葉は、とても便利です。 でも、その言葉を使うことで、 自分自身が「分かったつもり」になってしまうこともあります。 だから時々、その言葉を使わずに説明できるか試してみる。 すると、自分がどこまで理解しているのかが見えてきます。 文章を書くというのは、誰かに伝えるための作業であると同時に、 自分の考えを磨く作業でもあるんですね。 壊しては組み立て、また壊して組み立てる。 その繰り返しの中で、少しずつ言葉も、考え方も育っていく。 製造部でも文章の作成をする機会を設けます 年に一度のミーティングであったりは そういうアウトプットをするためにまとめる機会でもあります。 今回いただいたご指摘も、単なる言葉の修正ではなく、 自分たちの思想をもう一段深く掘り下げるきっかけになりました。 分かりやすくなるということは、 読んでくださる方に伝わりやすくなるだけではありません。 私自身の考えも整理され、五色彩雲に関わる人たちとも、 より同じ方向を向いて進めるようになります。 ブランドは一度作って終わりではなく、 問い直しながら磨き続けるもの。 今回いただいたこの機会に感謝しながら、 五色彩雲の思想をさらに深め、 もっと分かりやすく伝えられる形へ 育てていくきっかけにしたいと思います。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.07.01 |
「終わった」で終わらせない製造部
新しい酒造年度になりました。
いわば、日本酒業界の「新年」です。 製造部では仕込みがないこの時期だからこそ、 年度の締め作業や税務関係の書類作成を一気に進めています。 その中でも毎年頭を悩ませるのが、お米の数量計算です。 実は酒蔵では「60%精米」と一言で言っても、計算は意外と複雑なんです。 例えば、玄米100kgを60%まで精米すると、理論上は白米60kgになります。 ところが実際は、精米の仕上がりによって61kgになったり、 61.5kgになったりすることがあります。 同じ「60%精米」で注文していても、 実際に届く白米の重量は少し違うんです。 でも現場ではどちらも「60%精米」として扱います。 30kg使うなら30kg。 仕込みそのものは何も変わりません。 ところが年度末の税務報告では、 「その30kgは玄米に換算すると何kgだったのか」 まで計算しなければいけません。 ここが毎年頭を悩ませるポイントです。 同じ60%精米でも、入荷方法や実際の精米結果によって 玄米換算量が変わるため、一つひとつ確認しながら 正確に集計していかなければなりません。 普段、日本酒を飲んでいると気づきませんが、 酒蔵ではこんな細かな計算とも毎年格闘しています。 特に今年は米の価格が大きく変わったこともあり、 米のやり繰りを工夫した一年でした。 そのため例年以上に複雑な確認作業が必要になっています。 今まではなるべく複雑にならないよう計画を立ててきましたが、 今年は……少々仕方がありません(笑)。 だからこそ、今年しっかり振り返りをして、 もっと分かりやすく管理できる方法はないかを考えるチャンスだと思っています。 仕込みが終わっても、杜氏の仕事はまだまだ続くんですよね。 こういう仕事は、製造部のどの担当にもあります。 「今年も大変だったけど終わった」で終わらせてしまうと、 来年もまた同じ大変さがやってきます。 だから私は、「今年終わらせる」だけではなく、 「来年もっと楽に、もっと正確にできる方法まで考える」ことをお願いしています。 もちろん、最初からそう考えられる人ばかりではありません。 今年だけを見れば、やらなくても困らない仕事ですし、 「無駄じゃない?」と思う気持ちも分かります。 でも、その積み重ねが来年の時間を生み、 その時間が酒造りの質につながっていきます。 酒造りは一年で終わる仕事ではありません。 来年の自分たちを少しでも楽にし、 その分、もっと酒造りを考える時間を増やす。 その積み重ねもまた、酒蔵の仕事なのだと思っています。 さて、こうした締め作業のないメンバーは、 来シーズンへ向けた改善を進めています。 今日は井戸ポンプの入れ替えに向けて、 旧型と新型の性能比較や、どの機種が最適なのかを検証していました。 ただ井戸水をくむだけではなく、 仕込み蔵まで安定して送水することも重要な役割。 ポンプのことは詳しくありませんが ポンプの形状の違いや特徴を調べ どの場合はどのポンプが適している。 どのくらいの容量があればいいなどを 勉強し考え実践します。 酒造りの仕事だけではなく どんな案件が来ても向き合える人材になる それが製造部に求められるスキルです。 マルチタスクを求められる厳しい部ですが いろいろできることを求められるのは人間だけではありません 福司のポンプも、なかなかのマルチタスクを求められているようです(笑)。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.30 |
酒を売るだけじゃない酒屋さん。
今回の東京出張、めちゃくちゃタイトでした。
1泊2日で予定かつかつで行ったので 久々の東京満喫!とかではありませんでしたね。 今回時間を縫ってご挨拶に行けた酒屋さんをご紹介 今回ご紹介するのは浅草橋にあるSAKEstreetさん。 実はこのお酒屋さんは酒を売る会社ではなく、 日本酒市場そのものを育てている会社だと思います。 というのもお酒を売るだけではなく 「お酒を知ってもらう」という部分がすごい。 醸し屋も記事を書かせていただいていますが 日本酒のメディアとしても有名で、 今年になってからSAKETIMESさんとも提携し 大きなメディアとなりました。 現在日本酒を言語化する人材育成なども力を入れられており お酒を飲む側にとっても、お酒を造る側にとっても 注目の高い会社です。 実は、醸し屋はこのメディア側からつながりを頂き お酒のお取扱いをしていただけるようになりました。 なので、メディアの方と店長さんとは面識があるのですが 社長様と直接お会いしたことがなく(SNS上ではお話ししているが・・・) 今回、遅くなりましたがご挨拶に伺った次第です。 海外への展開もされており 色々ご意見やお話を聞かせていただいていましたから 今回もいろいろお話をさせていただきました。 ![]() 醸し屋がご紹介したいのはその部分だけではなく SAKEstreetさんにも角打ちがあり 気になるお酒を利き酒して 日本酒の話を聞いたり、 自分の好みのお酒を見つけたりするにはうってつけ!! 醸し屋も時間があればテイスティングをさせてもらい勉強して帰ります。 自分好みのお酒との出会いを求めるにはとてもいいお店です。 醸し屋がお話しさせていただいたのがお昼過ぎでしたが ちらほらお客様がいらっしゃって たまたまいらっしゃった大学の教授の方とも 日本酒やクラフトサケの話をさせていただきました。 醸し屋が東京に行ったら寄ってほしい 酒屋さんの角打ちの1軒です。 ![]() 東京にも少しだけ出している活性清酒 もう人気でリピーターがいますと言っていただきました。 地域の味わいが東京でも評価いただける うれしいですね。 価格的にも有名蔵と同じレベルで人気というわけではないですが お求めやすさと味わいのバランスって面では パフォーマンスが高いのでしょう。 こういうお店に行くと、今の日本酒市場の変化も見えてきます。 お店の中を見ると米の価格が高くなったことも影響しているのか 昔とだいぶ変わってきたなという印象 精米歩合や使用してる米の種類も変化し 原価コストを抑えながらもうまい酒を造るという方向性が見えます。 いい米を使っていい酒を造るのも1つですが どんな米でも美味しい酒を造れる蔵になれることは 生き残るうえで重要な気がしました。 今日も製造部では唎酒をみんなでしました 売れるお酒、人気のお酒 なんでだろうか?どんな設計なのかな? そういったことを考えながら自分たちの蔵では どんなことが役立つのか スペックだけでは何もわからないですが その少ないヒントでも自社とどう違うのか どんな技術的な高さがあるのかを想像します。 評価されている蔵には、必ず理由がある。 その理由を想像し、自分たちの酒造りに置き換えて考えることも、 今の製造部に必要な学びなのだと思います。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |
| 2026.06.26 |
新商品ではなく、新しい問いを。
もう少しで6月も終わります。
日本酒蔵にとっては年度末。 そんな節目のタイミングで、新しく五色彩雲のNoteを公開しました。 今回の記事のタイトルは、 「問いから始まる酒造り。」 実はこの記事のたたき台を書いたのは去年の夏。 売店当番の合間に少しずつ書きためていたものです。 ![]() 問いから始まる酒造り。|五色彩雲(ゴシキノクモ) @goshiki_no_kumo 当時はJiriについて書こうと思っていたのですが、 この一年で考え方そのものが Jiriだけではなく五色彩雲全体へ広がってきました。 そこで今回は、「問いから始まる」という 五色彩雲の考え方としてまとめています。 内容はぜひNoteで読んでいただければと思います。 多くの商品は、 「こんなお酒ができました!」 というところから始まります。 例えば、 ○○という米を50%まで磨いて、 純米吟醸で仕込みました。 だから、 「○○ 50%精米 純米吟醸」 という商品になる。 もちろんそれも酒造りです。 でも、それだけなら新商品はいくらでも造れてしまいます。 醸し屋はそこで一つ疑問を持ちます。 「この商品は、なぜ生まれたのか。」 そこに理由があって初めて、 その酒の価値が生まれるのではないかと思っています。 ……とは言え、五色彩雲もまだまだその途中ですが(笑) Jiriも実は教科書には載っていない造り方をしています。 だから説明は簡単ではありません。 それでも、その造り方だからこそ生まれる味わいがある。 ならば、それも一つの技術として積み重ねていこうと思っています。 以前、とある蔵元さんがSNSで、 「生酛が第一の酒母、 速醸が第二の酒母、 乳酸菌添加や白麹は第三の酒母ではないか」 という話を書かれていました。 その考え方でいえば、 Jiriもまさにその一つなのかもしれません。 もちろん、人がやっていることを学ぶことは今でも大切です。 でも、 「流行っているから、うちもやってみよう。」 という段階からは、少しずつ卒業していきたい。 もう片方の足では、みんなが良いと言う技術をしっかり学ぶ。 そしてもう片方の足では、自分たちらしい価値を生み出す。 その両方が必要だと思っています。 学べば必ず問いが生まれます。 問いが増えれば、その分だけ技術も増えていく。 可能性を感じる問いは拾い、育てる。 その答えを探すために他の蔵のお酒を飲み、 文献を読み、試験を繰り返す。 問いを積み重ねることは、技術を積み重ねること。 ものづくりの原点は、そこにあるのではないでしょうか。 ▼▼▼ Noteでの記事もよかったら読んでみてください。 ![]() ”Re:Local 地酒とは何かを、もう一度考える。|五色彩雲(ゴシキノクモ) ![]() 北海道は日本酒のフロンティア|五色彩雲(ゴシキノクモ) 」」」」」」」」」」」」」 SNS情報 」」」」」」」」」」」」」」 ● 福司酒造 製造部(公式)Twitter: @fukutsukasa_ ● 醸し屋のInstagram : @fukutsukasa.kazuma ■五色彩雲ブランドページ URL:https://goshiki-no-kumo.com/ ■五色彩雲Noteページ URL:https://note.com/goshiki_no_kumo ![]() ■ 採用情報はコチラから 五色彩雲シリーズのお取り扱い店舗はコチラからどうぞ。 |







